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カテゴリ:映画 ハ行
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を観ました
![]() 『セブン』『ファイト・クラブ』に続いて3度目のコンビを組んだ デヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演で贈る 感動ヒューマン・ファンタジーです ![]() ![]() >>『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』関連 原題: THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON ジャンル: ドラマ/ミステリー/ファンタジー 製作年・製作国: 2008年・アメリカ 上映時間: 167分 監督: デヴィッド・フィンチャー 出演: ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ティルダ・スウィントン 【ストーリー】 1918年、ニューオーリンズ。ある一組のカップルの間に男の子が産まれる。 しかし、その赤ん坊は80歳の老人と見まがうほど奇異な容貌をしていた。 ショックを受けた男は困り果てた末、赤ん坊を老人養護施設に置き去りにしてしまう。 そして、施設を営む黒人女性クイニーに拾われた赤ん坊はベンジャミンと名付けられ、 献身的に育てられるのだった。 成長するにつれ髪が増え、皺が減り、車椅子から立って歩けるようになるなど、 普通の人間とは逆に若返っていくベンジャミン。 やがて少年期を迎えた彼はある日、施設入居者の孫娘で6歳の少女デイジーと出会う。 それは、これから様々な経験を積み壮大な人生を歩んでいくベンジャミンにとって、 今後かけがえのない存在となる女性との運命の出逢いだった…。 ![]() ![]() ![]() ![]() 人生は素晴らしい。 80歳で生まれ、若返っていく男の物語 赤ちゃんなのに、80歳のヨボヨボの体、少年なのに車椅子の老人の体、 青春真っ只中で恋するお年頃の20代になっても壮年期の姿、 やがて赤ちゃんの姿まま死んで行く奇妙な人生を歩むことを運命付けられた ベンジャミン・バトンの人生という旅路を淡々とした語り口で綴られていくストーリー。 167分と長い上映時間でしたが、長さを感じない巧みな演出、美しい映像、 特殊効果の精巧さで魅せてくれる見応えのある映画でした ![]() ベンジャミンが幼少期に出会ったデイジーとの永遠の絆を軸に 様々な出会いと別れを経験して、少しずつ少しずつ成長していく過程に ベンジャミンと人生の一瞬を共にする愛すべきキャラクターたちが、 心に残るような人生論を披露してくれて興味深かったです。 ブラッド・ピットがベンジャミン・バトンのシワシワ時代から輝くような青年期までを演じ、 彼がなくしては完成しなかったであろうほど魅力が全開でした。 特に男前度が爆発している20代くらいのお姿は懐かしくもあり、バイクにまたがり 滑走する姿は一昔前のジーンズのCMのような爽やかさ。 違和感の全くないのは流石は世界で最も美しい男に選ばれただけあるブラピ殿です。 この作品でアカデミー賞にノミネートされているだけあって、ファンには悶絶もの、 映画ファンにも必見の価値があります ![]() でも、僕にとってはケイト・ブランシェットの輝きの方が強烈でした。 ベンジャミンが壮年期のお姿でデイジーが23歳で再会したときの 幻想的なダンスシーンが美しくて、美しくて・・・スクリーンに釘付けでした。 その後もダンスの先生になったデイジー、母親になったデイジーとその時々の 女性の美しさを魅せてくれていました。 赤ちゃんとなったベンジャミンを悲しそうに、愛おしそうに抱くデイジーの姿が 女神のように優しく、愛に満ち溢れているように見えました。 この作品の中のケイト・ブランシェットは、 今までに観たどの作品の中のケイトよりも美しかったような気がします ![]() 雷に7回打たれ、68歳で英仏海峡を泳いで渡たることが成功したり、 80歳の体で生まれた人が若返ったり、人生には何が起こるか分からない。 そんな事を映画の中では繰り返し、繰り返し教えてくれます。 ベンジャミンは生まれながらにしてヨボヨボですぐ死んじゃうと思われていたし、 人間の最期を多く看取り続ける老人養護施設で少年期を過ごしたから 死に対する免疫が普通の人とは違ったのかもしれないですが、 人間は生まれた後は、死すべき時が来るまで前に進むことしかできないのは誰しも同じ。 たくさんの人との出会いと別れを経験し、精一杯愛し、愛され、少しずつ前に進むしかない。 そんなあたりまえだけど尊い事を考え直す良いきっかけになる美しい映画でした ![]() ![]()
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