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『ロストボーイ：ニューブラッド』を観ました

半吸血鬼にされてしまった妹を救うため、その兄が助っ人の吸血鬼ハンターと共に
ヴァンパイア退治に挑む、１９８７年製作の『ロストボーイ』の続編となるアクション・ホラーです


>>『ロストボーイ：ニューブラッド』関連

原題：　LOST BOYS: THE TRIBE
ジャンル：　アクション／ホラー
上映時間：　94分
製作国：　2008年・アメリカ
監督：　Ｐ・Ｊ・ピース
出演：　タッド・ヒルゲンブリンク　アンガス・サザーランド　コリー・フェルドマン　


【ストーリー】
両親を亡くしたクリスとニコールの兄妹は、叔母を頼ってサーフィンが盛んな
カリフォルニアのルナ・ベイにやって来る。
やがて、地元の青年シェーンと恋に落ちるニコール。
しかし、彼女はある時突如として豹変し、吸血鬼のような姿になってしまう。
すると困り果てるクリスの前に、ヴァンパイア・ハンターのエドガーが現われた。
そして、妹は、その正体が吸血鬼であるシェーンによってヴァンパイアの血を飲まされ、
半分ヴァンパイアになったことを知るのだった。
ニコールが誰かを襲い完全な吸血鬼になってしまう前にヴァンパイアのボスを
倒さなければならないことから、クリスとエドガーはヴァンパイア一味打倒に
立ち上がるのだが…。





ここから先はネタバレを含みます。ご注意を


ヴァンパイアアクション映画の傑作、血は新たな物語に受け継がれる。


87年にWコリー主演、キーファー･サザーランドが不良吸血鬼のハマリ役を演じ、
軽いノリで楽しませてくれたヴァンパイア・アクション・ホラーの20年ぶりの復活というか、
なんと続編だそうで、我らがWコリーも登場するという素敵すぎる今作。
正直、20年も前の作品の事をうっすらとしか覚えてない状態でしたが、
そんな事お構いなし、全然知らなくても楽しめる作品になってました。

さすがにキーファーは出てきませんが、
当時のキーファーの面影のあるイケメンヴァンパイアがいると思ったら、
キーファー家から異母兄弟が参戦していたんですね。

しかし、イケメン不良ヴァンパイア シェーンさん、
妹ニコールはあっさりと半吸血鬼にしたクセに、
兄クリスが半吸血鬼になろうとすると
「本当にいいのかい？良く考えろ」
と諭したりする良く分からない二枚目ぶり。
良いヤツなのか、悪い奴なのか、何が目的なのか、
何で将来有望だったサーファーがヴァンパイアの親玉になったのか
そこら辺の疑問は消化不良気味のまま、
ただただアクションと笑いとヴァンパイアの悪ぶりと、
ヴァンパイア・ハンターとの格闘を楽しめば良いと言うお気軽な設計なのですね。

TVゲーム中にナイフを振り回し、血みどろの惨劇を始め、
ドロドロ出てくるあれやこれやを手に
「ゲームが出来ないだろ～」
って愚痴ったり、
半吸血鬼になったニコールが
「ギャー！ベジタリアンなのに～」
ってパニックになる姿、なぜか部屋にある立派な鹿の角、
コリー・フェルドマンの人気再来に向けての密かなプログラムが進行しているのか、
『グーニーズ』が小道具として登場したりして、笑えました。

そして、10代の少年らしくスケボーとバイクを使ったアクションシーンがダイナミックで
この作品中の最大の見所だと思います。
パトカーに追われ逃げ惑いながら、かっこいい空中アクロバットなアクションを魅せてくれて
テンション上がるんですね。
ヴァンパイアの不死身さと身体能力の高さを最大限に発揮して魅せるのが、
現代風の吸血鬼映画なのでしょうか。
舞台もサーフィンの盛んなカルフォルニア。
巻き込まれる主人公も元サーファーで、ヴァンパイアの親玉も元サーファー。
コリー･フェルドマン演じるヴァンパイア・ハンターも板削り職人という、
暗くよどんだ印象のヴァンパイア映画とは一線を画す軽いノリが魅力的です。

コリー･フェルドマン演じるヴァンパイア・ハンター エドガーが相変わらず良いです。
イケメンだらけの中で一際目立つ個性的な風貌で、20年の間にコミックでヴァンパイア研究に勤しみ、
ネットで牧師の資格を取っていたなんて面白さ。
聖水弾ロケットランチャーやら、にんにく爆弾（？）やら、おすすめの樹脂製杭やらを力説し、
ヴァンパイア・ハンターとしてあっさりと退治する活躍シーン、
どれも頼れるかっこ良さだけど笑える満足度の高さです。
さすがに歳をとったけど、『グーニーズ』『スタンド・バイ・ミー』が大好きな僕のためにも、
今後も活躍して欲しいと切に願う次第であります。

相方のコリー･ハイムのことも期待満々で探し続けたけど、ワン・カットだけの登場でちょっとガッカリでした。
しかも、コリー･ハイムなのかどうかよく分からなかったし･･･
まあ、元気そうで何よりですね。

80年代後半から90年代の少年時代に洋画の世界にどっぷりハマった僕にとっては懐かしくもあり、
コリー・フェルドマンが出てきた瞬間からニンマリしまくりで、
怖がりのくせにヴァンパイア映画が好きなので2重にも3重にも面白い映画でした。

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