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カテゴリ:映画 ア行
『アース 』を観ました
英国BBCが5年の歳月を掛けて撮り溜めてきた貴重な映像で綴る ネイチャードキュメンタリーです >>『アース』関連 原題: EARTH ジャンル: ドキュメンタリー 製作年・製作国: 2003年・ドイツ/イギリス 上映時間: 96分 監督・脚本: アラステア・フォザーギル マーク・リンフィールド ナレーション(日本語版): 渡辺謙 【ストーリー】 約50億年前、巨大な小惑星が地球に衝突し、地球の地軸は太陽に対し23.5度傾いてしまう。 この天文学的事故はまさに奇跡だった。 地軸の傾きは季節、暑さ寒さという気候の変化を生み、壮大な景観の美を作り出した。 それは生命にとって完ぺきな状況だ。 生命は太陽からエネルギーを得る。 そして多くの生物が生きるため途方もない長旅をするのもまた、太陽のせいだ。 彼らと一緒に、我々も旅に出よう。 北極から南極へ至る旅。 我々が故郷と呼ぶ惑星を縦断する旅へ。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 主演、46億歳 地球ー。奇跡の星のかつてない生命の旅へ。 地球温暖化の問題が避けられない話題になってきている現代に生きる僕らも、 もともとは地球に起こった23.5度の傾きの奇跡のおかげで、 全てがスタートしたんですね。 壮大かつ神秘的な地球の誕生からスタートして、 南極から、アフリカ大陸や、北極まで、 春夏秋冬、ホッキョクグマの母子や 乾ききった大地を水を求めて移動するアフリカゾウの群れ、 餌を求めて途方もない海原を泳ぐザトウクジラの親子など、 空から陸、海までのありとあらゆる生き物たちの逞しい生き様と厳しい生存競争の様子を、 どうやって撮ったのか不思議で、目を奪われるような美しい映像で綴っていく、 とても魅力的な映画でした。 アフリカの大地が水に覆われている映像は凄かったです。 水に恐る恐る入っていく猿たち、水の中を優雅に歩くキリン、 目と鼻の先で飢えたライオンと同じ水場で水を飲む象たち。 圧巻の迫力と上空から見た水に覆われた大地には唸らずにはいられない壮大さです。 ライオンやホッキョクグマ、ホオジロザメなどのハンターたちの仕事も 興味深かったです。 決定的なシーンは外してあるので何とも言えない思いも軽めなので この手の映像に拒否反応がある人でも安心です。 狩りに成功するものと失敗するもの、 失敗の先にある現実にはどうしようもない虚しい思いが溢れました。 生命力に溢れている森の中、初めての飛行に挑戦するひな鳥の愛らしさ、 咲き誇る桜の花の優美な事、移り行く自然の姿と愛おしいほどの生命の数々に すっかり癒される映画でもありました。 この壮大さの前には僕の存在なんて小さいものです。 よって、僕の抱える休みがないとか、残業代がつかないとか、 こんな僕でも感じているささやかなストレスなんて さらに小さいことだと感じる事が出来るスケールの大きさ。 自らもスケールの大きな人間、器のデカイ男になれたような気がするのが、 僕がこの手のドキュメンタリー映画が好きな所以なのでございます。 太陽と水、様々な環境を与えてくれている地球の恩恵を受けて、 僕ら人間も他の動物たちも生きているはずなのに、 人間だけが破壊者になり得る現実を改めて実感させられるのも意義深いです。 地球温暖化によって、野生のホッキョクグマが絶滅してしまう危機が すぐそこにに迫っていると知る度、愕然としますね。 地球環境とホッキョクグマを守りたいと素直に思える秀逸なドキュメンタリーでした。
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