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2009.10.26
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カテゴリ:映画 サ行
『サラエボの花』を観ました目

第二次世界大戦後のヨーロッパで最悪の紛争となったボスニア・ヘルツェゴヴィナの
内戦によってもたらされた深い爪痕に苦しむ母娘の再生と希望の物語を描く
衝撃と感動のヒューマン・ドラマですかちんこ


>>『サラエボの花』関連

原題: GRBAVICA
    GRBAVICA: THE LAND OF MY DREAMS
ジャンル: ドラマ
製作年・製作国: 2006年・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/オーストリア/ドイツ/クロアチア
上映時間: 95分
監督・脚本: ヤスミラ・ジュバニッチ
出演: ミリャナ・カラノヴィッチ ルナ・ミヨヴィッチ


【ストーリー】
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボのグルバヴィッツァ地区。
女性たちの集団セラピーに通いながら12歳の娘サラと2人で暮らしているシングルマザーのエスマ。
生活は苦しく、子どもがいることを隠してナイトクラブで深夜まで働く日々。
一方、父親がシャヒード(殉教者)であることを誇りに思っている活発な少女サラは、
サッカー中のケンカがきっかけとなり、同じシャヒードの遺児、サミルと友情を深めていく。
そんな中、サミルから父の最期を訊かれ、何も答えられなかったサラは、父のことを
話そうとしないエスマに、次第に不満を募らせていくのだったが…。


下矢印ここから先はネタバレを含みます。!ご注意を!!!


母娘、
真実を生きてゆく



ボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦が終わった後も人々の心に深い爪あとを残している様子が
戦争の悲惨なシーンを盛り込まずに表現されていて、
悲しくもささやかな希望が見える見応えのある作品でした。

美しく響く歌声と共に映し出される悲しみに満ちた女性たちの表情。
一体彼女たちに何があったのか?

そんな内戦によって傷ついた女性たちのための集団セラピーに通うシングルマザーのエスマは、
内戦の影響で夢を諦め、12歳の娘サラとのつましい生活のために奔走する毎日。
サラの修学旅行費を捻出するため仕事を掛けもちし、ナイトクラブで働くことにするなど、
愛情深く、頑張り屋の母親であります。
演じたミリャナ・カラノヴィッチが辛い過去を隠し、複雑な思いで娘を愛する母親の心境を
繊細に演じていてすばらしいのであります。
クラブの用心棒とのロマンスに素直に喜べず、娘へ真実を隠し続け、ボロボロになるまで
身も心も傷ついている様子が痛々しく伝わってきます。

一方、娘サラは、戦死者の遺児は修学旅行費が免除されると知り、
母に提案するも幾度と無くうやむやにされ、
強く父親の事を知りたいと思いはじめるわけであります。
そんな純粋で思春期真っ只中のサラを演じたルナ・ミヨヴィッチが
なんともふてぶてしく、子悪魔的な可愛らしさで役柄に見事にハマっています。

そんな母と娘に訪れたロマンスや、修学旅行を巡ってのドタバタに絡めて、
内戦で傷ついた人々の壮絶で悲しい過去、
内戦で失ってしまったものを間接的に描き出し、
戦争の悲惨さを静かに強く訴えかけてくるストーリー展開が絶妙で目が放せませんでした。

そして、どんどん関係が悪化してしまう母娘に、
ついに真実を明かさなければいけない瞬間が訪れます。
両者の思いがぶつかり合うこのシーンは、非常に痛々しくて切なくて、観ていられないほどでありました。

真実を知ってしまったサラの決意の行動も、
まだまだ子供だった彼女の心には抱え切れないほどの大きな傷だったのだろうと
複雑な思いが伝わるシーンで胸が痛くなりました。

そんな壮絶なぶつかり合いの末、途切れてしまったかに思えた2人の思いが、
静かに、それでいて確かに繋がりあっていると感じられる
ラストシーンが温かな余韻を残してくれて、
ほっと胸をなでおろすことができるのでありました。

戦争の悲惨さを直接描くのではなく人々の思いに焦点をあてて描いた深い物語と、
絶妙な構成と演出、出演陣の好演が光る一本でありました。



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最終更新日  2009.10.26 23:19:46
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Re:『サラエボの花』を観たぞ~!(10/26)   kinocochan さん
おつかれさま★

これはまた、涙なしでは観られなさそうな映画のレビューをありがとう。
tapoさんのレビュー読んだだけで1作品見た気分になります♪
じんわか出来そう。真冬の寒い日に鑑賞するのが合いそう・・・。

出演陣の名前は舌噛みそうだぁ。(。>0<。)←ミラ・ジョボヴィッチがやっと言えるようになった私。

(2009.10.27 15:50:33)

Re:『サラエボの花』を観たぞ~!(10/26)   猫人 さん
こんにちわ♪

こういう内容は役者さんたちの演技力が試される感じですが、かなり良さそうですね!
ヨーロッパ映画はハリウッド映画よりドラマチックに作られる様な気がします。
tapomushiさんのレビューからもその良さがかなり伝わってきてますよん♪

最近あたくし、ドラマとかラブ系にも手を出してきたのでこれも要チェックですね(^^ゞ

(2009.10.27 17:31:59)

Re:『サラエボの花』を観たぞ~!(10/26)   cataquila さん
ヨーロッパの火薬庫という異名を持つ
地域なんですよね。

ボスニアが舞台となっている映画って
あまりないから、この映画はすごく
興味深いですよ。 (2009.10.28 02:10:12)

Re[1]:kinocochanさんへ   tapomushi12 さん
こんばんは♪

>これはまた、涙なしでは観られなさそうな映画のレビューをありがとう。
>tapoさんのレビュー読んだだけで1作品見た気分になります♪

ありがとうございます♪
95分の映画としては短めの時間の中に、様々な人々の思いが
込められていて切なくも優しい映画で見応えがありました(^^)

>じんわか出来そう。真冬の寒い日に鑑賞するのが合いそう・・・。

さすが、kinoさん、鋭いですね!
寒い地方の寒い季節のお話なので、
寒い季節に似合う作品ですね(^^♪

>出演陣の名前は舌噛みそうだぁ。(。>0<。)←ミラ・ジョボヴィッチがやっと言えるようになった私。

確かに(^_^;)
あちらの国の人の名前は、濁点が多くて覚え難いし、
読み難いですよね。
(2009.10.28 22:04:31)

Re[1]:猫人さんへ   tapomushi12 さん
こんばんは♪

>こういう内容は役者さんたちの演技力が試される感じですが、かなり良さそうですね!

そうですよね~
全く馴染みの無い俳優さんたちでしたが、それが逆に
リアルに響いたのか、
すばらしい作品でした(^^)

>ヨーロッパ映画はハリウッド映画よりドラマチックに作られる様な気がします。
>tapomushiさんのレビューからもその良さがかなり伝わってきてますよん♪

上手く伝わったようで、良かったです♪
ハリウッド映画もいいけど、たまにヨーロッパの映画を観ると
またどちらも新鮮に感じられて良いものですよね(^^ゞ

>最近あたくし、ドラマとかラブ系にも手を出してきたのでこれも要チェックですね(^^ゞ

それは、グッドタイミングでしたね(^^)v
是非、猫人さんにもこの切なくて優しい世界を
堪能して頂きたいです♪
感想が楽しみです!

(2009.10.28 22:09:18)

Re[1]:cataquilaさんへ   tapomushi12 さん
こんばんは♪

>ヨーロッパの火薬庫という異名を持つ
>地域なんですよね。

そうなんですね。
映画の中のそこらかしこで傷が深いものを感じられる
作品でした。

>ボスニアが舞台となっている映画って
>あまりないから、この映画はすごく
>興味深いですよ。

そうですよね~
僕もボスニアが舞台の作品は、初めて観たのかもしれません。
いろいろと勉強になった作品でもありました(^^)

(2009.10.28 22:11:56)

こんにちは!   <花> さん
いつもTBありがとうございます。
戦争の爪あとがこんなところにも残っていたのですね。
切ないお話でしたが、最後には、母と娘がわかりあえたと感じられるラストはよかったです。
TBを間違えて、違うものも送ってしまいました。
お手数ですが、取り消しておいてください。 (2009.11.01 21:20:39)

Re:<花>さんへ   tapomushi12 さん
こんばんは♪

>いつもTBありがとうございます。

こちらこそ、いつもありがとうございます♪

>戦争の爪あとがこんなところにも残っていたのですね。
>切ないお話でしたが、最後には、母と娘がわかりあえたと感じられるラストはよかったです。

本当ですね。
恥ずかしながらボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦似ついては、
ほぼ無知な状態だったので衝撃的でした。
母娘のぶつかり合いは痛々しくて観ていられないほどでしたが、
あのラストシーンで救われましたね(^^)
優しくて温かいあのシーンは非常に良かったですね♪

>TBを間違えて、違うものも送ってしまいました。
>お手数ですが、取り消しておいてください。

了解しました。
御丁寧にありがとうございます(^^)

(2009.11.01 21:34:16)


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