『ノウイング』を観たぞ~!
『ノウイング』を観ました『アイ,ロボット』のアレックス・プロヤス監督が放つディザスター・ムービー超大作です>>『ノウイング』関連原題: KNOWINGジャンル: サスペンス/SF上映時間: 122分製作国: 2009年・アメリカ監督・製作: アレックス・プロヤス出演: ニコラス・ケイジ ローズ・バーン チャンドラー・カンタベリー【ストーリー】MITの宇宙物理学者ジョンの息子ケイレブが通う小学校では、50年前に埋められたタイムカプセルを掘り起こす記念式典が執り行われた。そして当時の生徒たちが想像する未来図が在校生に配られ、ケイレブは数字だけが羅列された一枚の紙を持ち帰ってくる。それに興味を抱いたジョンは、数列に意味があるのではないかと調べ始める。すると、彼の妻が亡くなった2年前のホテル火災の日付や犠牲者数など、過去に起きた大惨事にまつわる数字と一致していることに気づく。さらにその紙には、未来の大惨事を思わせる数字も残っていた。そしてその予想通り、予言された大惨事が現実のものに。ジョンは、さらなる大惨事を食い止めるべく、残された数列の謎の解明を試みるのだったが…。ここから先はネタバレを含みます。ご注意を地球消滅その時、人類は何を残せるだろうか。予告編での飛行機墜落のシーンが衝撃的で、しかもニコラス・ケイジが主演!先日観た『バンコック・デンジャラス』のやってしまった感を拭うためにも(あっ!でも『バンコック・デンジャラス』も嫌いではないですよ・・・)楽しみにしていた作品でございます。もっとディザスター、ディザスターしているのかと思ったら、50年前の小学生が埋めたタイムカプセルから奇妙な数字が羅列された紙切れ、どこからともなく聞こえてくるささやき声、遠くから見つめる怪しい男、黒い石、これらの謎を説いていく前半部分は、サスペンスのような展開が繰り広げられて嫌でもハラハラドキドキ、すっかり見入ってしまいます。そして、やや単調になりかけた頃にドッカーンと目の前で繰り広げられる予告編でもおなじみの飛行機墜落、地下鉄脱線シーンに度肝を抜かれました。その場に駆けつけたカメラマンがいたかのような手振れカメラの映像のリアルさ、衝撃音、何とも言えない表情で佇むニコラス・ケイジ。いや~、凄いです。特に地下鉄ではここまで映していいのですか?と聞きたくなるようなリアルすぎる映像。逃げ場のない空間で起こってしまったどうしようもない惨事に、恐怖心が倍増し、息を呑みました。そんな風に始まる後半は、いよいよ謎の本質に迫っていくと共にミステリアスな展開が地球規模の壮大なSF劇へと転じ、家族の愛情までをも描いていくストーリー展開で一度で二度美味しいのであります。MITの宇宙物理学者ジョンを演じたのは、ニコラス・ケイジ。妻を亡くし、息子との関係も思うようにいかず、牧師である父親とも疎遠、お酒に助けを求めている姿が痛々しいわけでございます。日曜日の恒例 パパ特性ホットドックを息子ケイレブに拒絶され、亡きママの子守唄のビデオを寝る前に観ていたケイレブを目撃してしまったときのジョンのやるせない表情は可哀想過ぎて見ていられません。謎の数字に魅せられ、物理学者らしく謎を説き、愛する一人息子を守るために、地球の消滅を阻止するために、髪の毛を振り乱して奮闘する姿がいつにも増してニコラス・ケイジらしくていいんですね。『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』でブラッド・ピットの若返り期を演じたチャンドラー・カンタベリーがニコラス・ケイジの息子ケイレブを繊細に演じていて、父子の愛情ドラマ部分などで、ウルウルくる愛らしさを見せてくれておりました。キーパーソンである女性を演じたローズ・バーンとその娘役ララ・ロビンソンがどことなく似ているのもキャスティングのこだわりを感じますね。しかし、キリスト教的宗教観を色濃く感じてしまうラストは好き嫌いが分かれるかも。あんなにドキドキハラハラさせてくれた謎の数々だったのに、ストーリーのオチをこの形で納めてしまうのはちょっと残念であります。あまりに広げすぎてしまったのでしょうかね。でも、僕ら人類が生きるも死ぬも宇宙人のさじ加減かもしれないという説もあるらしいので、あながち宗教的だとも言い切れないのかもしれません。そんな感じで突っ込み所も万歳ですが、哀愁漂うニコラス・ケイジはファン必見ですし、衝撃的な映像にも、衝撃的なラストにも圧倒されまくりの映画でした。ランキング参加中です。ポチっとしてくれたら感激ですニコラス・ケイジ/NEXT-ネクスト-コレクターズ・エディションニコラス・ケイジ/ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記バンコック・デンジャラス デラックス版