2006/01/21(土)10:36
首輪物語(3)
鈴は不要なアクセサリだと考えていました。
それが実家のネコに鈴を付けたのは、スズメやネズミを捕ってくるようになったからです。
少しでも、狩の成功率が下がるようにと。
鈴の音はネコにはストレスかもしれませんが、小鳥たちにとっては命の問題。
その後もいろいろ咥えて帰ってくるので、効果のほどはわかりませんが・・・・・・
1匹でも2匹でも、鈴の音で助かる小鳥がいてくれるように願っています。
それから、昨日の首輪物語(2) でも書いたうちの子。
この子は、首輪デビューと同時に鈴も付けました。
音で居場所がわかるというのは、便利なものです。
便利というとなんだか一方的な都合みたいですが、室内飼いでは、常に居場所を把握していられるかどうかが、ネコの安全に関わります。
黒ネコなので、ちょっと暗いところに隠れちゃうと、見つけられません。
黒いバッグ、黒いTシャツ、黒いものが全部ネコの姿に見えるのに、肝心の本猫はどこにもいない。
玄関のチャイムが鳴ったときも、洗濯物を干すときも、いちいち居場所を確かめて、経路にあるドアを閉めてから外へ出ます。
ネコだと思ったのが実は脱ぎ捨てたTシャツだったら、非常にヤバイ。
目だけで探すよりも、目と耳の両方で探すほうが、安全確実ですよね。
それに、もし万が一外に出てしまった場合も、目と耳の両方で探せるほうが発見率が高いはず。
保護時はとくに小さかったので、別の危険もありました。
台所仕事のときなどは前後左右に小刻みに動くことが多く、足元に来たのに気づかないでいると危ないんです。
鈴でずいぶん助かりました。
「ストレスになるから鈴は良くない」といわれていますね。
でも、音で得られる安心・安全もあるのです。
人間がネコの鈴の音に反応していると、ネコもそれを学習して、人間の気をひくために鈴を使うようになります。
わざとチリンと音を立てるんですよ。実家のネコもうちの子も。
そんな様子を見ていると、鈴=ストレス とは限らないように思います。
愛猫の鈴の音は、よく聞こえるもの。
音の大きさではなく、高さや鳴り方の特徴が、一緒に暮らしている人間のアンテナに自然に引っかかるようになります。
(缶を開ける音をネコが聴きつけるのと同じですね)
だから、ジャラジャラ鳴る大きな鈴は必要ありません。
できるだけ静かな鈴を選んであげましょう。