カテゴリ:★猫に優しい化学の勉強
本日のお題は「食品添加物」。
なんかね、食品添加物っていうだけで拒絶反応を示す人が、増えているみたいなんですよ~~ 最近、ネットのあちこちで、目につくんです。 「食品添加物は身体に悪い。○○は食品添加物である。ゆえに○○は身体に悪い」 って感じの三段論法なんですね。 皆が配水管掃除に重曹を使ったら最終的には海に流れて食品添加物漬けの を食べることになるんじゃ?って心配している人もいました。 あのぉ…… 無神経に海に流してよいとは思わないけど、重曹漬けの魚を食べた人間が身体を壊すことまで心配しなくてもいいですよ~~ ていうか、それで身体を壊すとしたら、単なる「塩分の摂りすぎ」なので。 私もそんなに詳しいわけじゃありませんが、「猫に重曹、大丈夫?」のシリーズを書いたときに少し調べましたから。 重曹は胃酸と反応したら食塩水と炭酸ガスになっちゃいます。 NaHCO3(重曹) + HCl(塩酸) → NaCl(食塩) + H2O(水) + CO2(二酸化炭素) つまり「重曹漬けの魚」は、胃に入ったら「塩漬けの魚」と同じ。 (ちょっとゲップが多いかもしれないけど) 食塩が○なら重曹も○。重曹が×なら食塩も×。 どっちかに統一しないと辻褄が合わない。 食品添加物かどうかで線を引くっていうのは、無理がありますね…… まぁ私はベジタリアンなので、そんな魚はどっちみち食べませんが。 最近は「食品添加物成分だから安心♪」みたいな表示の洗剤も増えてますね。 おヒマな方は「食品添加物だから安心」って言葉でググってみてください。 おいおいこれで安心って言われても……ってのが結構ありますよ! だけど、食品添加物って800種類近くあるんですよね。 ミカンの果汁も食品添加物! (そのまま飲めばジュースだけど、着色料に使うと食品添加物扱い) 豆腐やコンニャクの凝固剤も食品添加物! (言われてみれば当たり前だけど、添加物ナシでは豆腐もコンニャクも作れないんですね) 活性炭も食品添加物! (腎臓の薬で処方されているネコさん多いですよね。 も毎晩飲んでます) そして…… 家庭用の塩素系漂白剤で使われている「次亜塩素酸ナトリウム」。 これも実は、食品添加物なんですと! (食品の洗浄に使用できるってことで食品添加物に認定されているらしい) さらに! 中学高校の化学の実験で使うあの劇薬! 塩酸も、硫酸も、食品添加物ですよっ!! (中和 or 除去が義務付けられているので、最終食品には残りませんが) 人間だって 800人いたらいろんな人がいるように、食品添加物だっていろんな物質があります。 添加物だから有害とか無害とか、そんなふうにひとくくりにできるものじゃありません。 それぞれの物質の性質と向き合う必要があります。 その2(ペット編)へ続く…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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