テーマ:サイト運営あれこれ話(307)
カテゴリ:猫ボラさんに読んでほしい
登場する地名、団体名、URL、キーワード等は、すべて 仮名 です。
(1) 埋めこまれたリンク集 「ねこもり地域猫の会」のホームページ。 担当スタッフが気づかないうちに、ソースに妙なモノが加えられていました。
リンク集です。このブログ内の URL に差し替えてありますが、18才未満は見ないように 閲覧者をリンク先に誘導したいのでしょうか? 違います。 <div style=display:none;> なので、ブラウザでは見ることもクリックすることもできないのです。 そんなリンク集、何の意味もないじゃないかって? それが、あるんですよ。 表示されなくても、このページからリンクを張っていることになり、アクセスアップにつながります。 グーグル等では、被リンク数が多いほうが上位に表示されやすいので。 いわゆる「SEO」です。 SEO = Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)。検索結果の上位になるように工夫すること。 つまり「ねこもり地域猫の会」は、全く関係ないサイトの利益のために、自分のホームページの一部を勝手に使われていたのです。 (2) 局地的改ざん? 実は、「ねこもり地域猫の会」は、以前にも改ざんされたことがあります。 いわゆる「GENOウイルス」です。 そのとき流出した FTP情報で、新たな改ざんが行われたと思われます。 それなら、他にも、このリンク集を埋め込まれたサイトがあるはず。 検索してみました。 キーワードは、リンク集の最初に出てくる "黒猫, 変猫, 猛猫, 怪猫"。 案の定、ぞろぞろ出てきましたよ
ん? なんだか「猫森」が につきます……って、そればっかじゃん。 国内には無数のサイトがあり、GENOウイルスの改ざんにもたくさんのパターンがあるのに。 猫森市限定で同一パターン 地元の人しか見ないようなサイトが多いし、地域で集団感染したってことでしょうか? でも、インフルエンザだって簡単に県境を越えるのに、ネットで市内限定だなんて、不自然です。 (3) サーバーだった! そこでさらに調べたところ、共通点発見。 独自ドメインなので気づくのが遅れましたが…… 実は5サイトとも、海外サーバー を使っていたのです。
5サイトのうち 3サイトが、アメリカのニャンタッキー州のサーバー。 2サイトが、カリフォルニャ州のサーバー。 どちらも、「Blackcat Co.」という怪しい名前の会社が管理しています。 さらに。 検索対象を「日本」から「ウェブ全体」に広げると…… 同じ改ざん例が世界中に数百ページありました!! いまだに GENO配布中のページもわさわさ ドメインが同じものをくくると、41サイトに絞られます。 その半分以上にあたる、22サイトが、「ねこもり地域猫の会」と同じニャンタッキーのサーバーでした。 これって偶然? なわけない サーバー側で FTP情報が流出 し、一括して改ざんされていると思われます。 日本で猫森市だけだったのは、この海外サーバーの日本窓口が猫森市にあったからでした。 (4) まとめ GENOウイルスによるサイト改ざん。 そのサイトの管理者の PC がウイルスに感染して FTP情報を盗まれた結果であり、駆除するにはクリーンインストールしかない!!! というのが、現時点での一般的な見方です。 「ねこもり地域猫の会」さんの場合も、サイト改ざんが明らかになった時点で、スタッフの PC が感染したものと判断して相応の処置を行いました。 しかし、そのパソコンは、本当は感染などしていなかったのかもしれません。 クリーンインストールをしてしまった今では、さかのぼって確かめることもできないのですが…… 「ねこもり地域猫の会」さんは、現在サイト移転準備中です。がんばれ~~ この記事を下書きしている間にも、
【補足資料】 6/19追記
猫に優しいミニ情報【福井県】動物あいごダイヤル 肉球たわし~ず あと6個 またたび あと1個 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月19日 10時07分13秒
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