たくHAUSES

2014/05/25(日)23:14

シモン・ボッカネグラ ローマ歌劇場来日公演

オペラ ライブ(153)

なんだかんだ言われても、ムーティのヴェルディはいいですね。飽くことなく時間が過ぎてしまいました。そして、ときには海のさざ波、ときには海をわたる風のように、静かに奏でられる弦が、ジェノバの雰囲気を醸し出し、単に復讐や憎悪のどろどろにはしていません。 フリットリの急遽の代役、エレオノーラ・ブラットは、最初は堅さが出てましたが、徐々にこなれて、紅一点の重要ポイントこなしてました。若さあふれてイイ。フランチェスコ・メーリも、こういった直情的かつ繊細な役どころも表現豊かでイイですね~ なんといっても低音陣が皆充実。 タイトルロールのジョルジョ・ペテアンは本当に歌いっぱなしで、最後まで全然疲れ感じないのですから、素晴らしい歌いっぷりです。なんといっても品があります。 低音メイン三人、甲乙つけがたし!なかなかこういう機会ないですよね!! しかし、日本人のムーティびいきを差し引いても、カーテンコールは、ひさびさの大盛況、はっきり言って前回スカラ座より盛り上がってました。 イタリアに求める「らしさ」を指揮も歌手も超良質に仕上げてくれればイイんです!!  指揮:リッカルド・ムーティ 演出:エイドリアン・ノーブル美術:ダンテ・フェレッティ 衣裳:マウリツィオ・ミレノッティ 合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ シモン・ボッカネグラ:ジョルジョ・ペテアン マリア・ボッカネグラ(アメーリア):エレオノーラ・ブラット ガブリエーレ・アドルノ:フランチェスコ・メーリ ヤーコポ・フィエスコ:ドミトリー・ベロセルスキー パオロ・アルビアーニ:マルコ・カリア ピエトロ:ルーカ・ダッラミーコ 伝令:サヴェリオ・フィオーレ 侍女:スィムゲ・ビュユックエデス ローマ歌劇場管弦楽団 ローマ歌劇場合唱団 プロローグ、第1幕 15:00 - 16:40   休憩   第2幕、第3幕 17:10 - 18:102014(平成26)年5月25日(日)東京文化会館大ホールにて

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