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カテゴリ:【その他】(車・仕事など)
今、勤めている会社にヘッドハンティングされる前の会社で俺は入社希望者に対し【面接】を行い、採用・不採用を決めていた。いわゆる“面接官”だったのだが、その合否の判断方法は俺独特の価値観をもって行っていた。
まず目と目をしっかり合わせ、目に力を入れて【面接】を受けるヤツってのは、大概に於いて「こうすれば印象が良いだろう」と考えて行動している場合が多い。なので、こう云うヤツはマニュアル通りの応答しか出来ない。だから、へそ曲がりな俺はマニュアル通りの質問なんてせずに、少しばかり非常識とも思える質問を投げかけたりして、その反応を見るように努めていた。 例えば「我が社を希望した動機は?」なんて普通の質問をした後、すぐに「モーニング娘。の中で誰が一番好き?」だの「最近、セックスしてる?」だのと訳の解らない質問を投げかけるのだ。ちなみに俺はモーニング娘。のメンバーの名前も殆ど知らないし顔も分からなかったりするのだが、そんなのはお構いなしだ。 そんなアホな質問をされてドギマギしてしまいうろたえたヤツは確実に不合格だ。営業と云うものは不特定多数の客を相手にするものだし、中にはドギツイ事を平気で云うヤツも居る、はたまたクレーマーなんて詐欺師みたいなヤツとの会話なんて日常茶飯事なのだから、即座に対応できる人間しか要らないのであり、ドギマギする“性格の良い子”は別のところで働いた方がお互いに良い。 また、その時に即座に反応できるヤツは取り敢えず“合格”なのだが、決定ではない。それは最後の質問がまだ終わっていないからだ。その最後の質問はと云うと・・ 「もし、キミが“面接官”だったとすれば、この俺を採用するか?」 なのだが、先程までの“アホな質問”から急にシリアスな質問をするものだから、大概は少しドキっとした表情になったりする。ちなみに、この質問でも先程の“アホな質問”の延長と捉え、調子よくベラベラ喋るヤツは、そこでアウトだ。状況も読めずにベラベラ喋るのは、さっきのドギマギして落ちたヤツ以上に危険な存在となるからだ。 で、その質問に対する答えは二通りしかないのだが、その「俺を採用するか否か」の内容は、どちらでも構わない。要は、その答えが理にかなっているかどうかなんである。 例えば「こう云う時にセックスの話題を持ちかけるような人は採用致しません」なら“合格”だし「まだ面接官であるワタクシが訊きたい質問が出来ていませんので、合否の判断は出来ません」でも“合格”だ。逆に「それは、もちろん合格です」なんて事を云うお調子者は、即“不合格”なんである。 こんな面接に勝ち残ったヤツが頑張っていると風の噂に聞く。そして、ソイツ達が次期幹部候補だとも伝え聞いた。 ナンだか、少しばかりコッパズカシイのだが、このまま頑張って欲しいなと、心の中でエールを送った今日である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/01 02:31:38 PM
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