タランチュラ

2010/03/18(木)14:45

遺言と葬式

家族(11)

夫の知り合いで葬儀屋を経営する人がいる。 (また 夫の知り合い話だけど) この葬儀屋は、わりと大きくて従業員は50名くらい抱えていそうだ(予想です) 葬儀屋って めちゃめちゃ儲かるの知ってましたか? 5割からひどい時は8割が粗利益だそうです。 祭壇とかは使い回しだし、 お花は提携先の花屋と安価で契約しているし、 お返しに使う海苔だとかお茶も大量に買うので、かなり安く手に入る。 あとはランニング・コストにお金がかかっているくらいだ。 ここの社長は、創○学会の人で、 学会の中では「ここの葬儀屋を使うように」とお達しがあるようで、 ここらへんの学会の人の葬式は使えって貰えるようだ。 しかも、うちの市には 創○学会の人が多いような気がする。 (私は関係ありませんよ、無宗派です) で。 この社長 けっこう 腹黒くて 「学会の人が使ってくれるのは有難いが、学会仲間には、利益が2割ぐらいしか取れないんだよ」と平気な顔をして言う。 いやいや  普通 2割取れれば いいんじゃないでしょうかね?  業種にもよるけど。 「一般人の葬式が増えたら もっと儲かるんだけどな」 とか 「例えばね、最初の見積もりでは200万くらいの葬式でも、最終的には  もう100万乗せる事はザラだから、営業マンの腕による」 とか 「突然死の場合はね、他社と比べたり、まけてくれとか言わないから。 それどころじゃないからね、言わないんだよね」 と、色々と毒を吐く人だ。 まっ、葬儀屋なんて 元々誰も余りやりたくない商売だから、これだけの粗利益を取ろうとするんだろうな・・・。 でも、最近それが崩れかけていて。 大手のイオンが葬儀業に参入してきた事もあるし、 分野違いの他業者が「美味しい仕事」として目を付けてきたようだ。 それに輪をかけ 最近では「葬儀」自体をやらない人が増えてきたらしい。 社長曰く 「故人に対して最後の花持たせとして、お金をかけると言う考えが崩れかけている。」 「前は、余り他社との料金を比べる人もいなかったし、 まけてくれと交渉される事もなかったが、最近ではそういう事が頻繁にある」と言う。 「葬儀自体をしない人が多くて困る。密葬とか 内々でやると言ってお金を使わない」 と嘆いていた。 この会社は、仏壇屋とか墓石屋とも提携していて 「最近では、仏壇も買わないし、墓も建てないし 困った」と言う。 昔からの 慣例が崩れてきていて、どこでお金を消費するのか? という考え方自体が変化してきたんだろうと思う。 そう言えばそうかもしれない。 うちの父も「盛大な葬儀はいらない」「墓もいらない」「骨は海に捨ててくれ」 と言っている。 そこで夫に聞いてみた。 私「メタ男ちゃんさ、自分の葬儀はどうしたい?」 夫「うーーーん やっぱり盛大な葬儀は要らないし、お焼香とかあんなのも要らないよね。 生前から付き合いのあった人が集まって、居酒屋かなんかでワイワイ飲んでもらえたら嬉しいな」 私「でも 死んだ時 会社の代表でやってたらそうはいかないよね?」 夫「ん、だから飲み会でいいんだよ」 私「お墓や仏壇はどうする?」と聞いたら 夫はすごい答えを出してきた  夫「お墓は要らないから 俺の遺体を焼いたら、骨をふりかけみたいに細かく粉砕して、 おまえと花梨と厳吉の3人で、 毎朝 少しづつ  ご飯にフリカケて食べて欲しい」 と言う。 私「ぶひゃひゃひゃひゃ 」 と大笑いした。 夫は真面目な顔して 「俺の骨 食べれるでしょ?」と聞く。 私「うははははは!!食べれるよ。 だはははは! 食べてあげるよ。 花梨と厳吉の体の中にも入るから、あなたは死んでも子供の体の中で生きているって事になるよね」 夫「んんんーーーーやっぱり それいいな。食べて欲しい。」 私「うんちにも出るだろうけど、カルシウムだから多少は子供の骨にも入るんじゃないかな?」 夫「ああ、嬉しいな、そうやって子供の中で生き続けるのって嬉しい」 私「多分、この話は他人に言うと変態だよ でもね、いい考えだよね。 食べるのが嫌な人は、自分の家の土地(土)に撒いてもいいしね。 うちのお父さんなんて海に捨ててくれって言うけど、 私は自分のこの敷地に撒きたいよ。 その方がなんだが見守ってくれているような気がしない?」 夫「そうだね。墓に入れるなんてナンセンスだよ、墓じゃ遠いしね。」 私「メタ男ちゃん、あんた 自分のお母さんが死んだらお墓に入れないで骨を食べれるの?」 夫「食べれるよ。あっ!!今度の日曜日 母ちゃんのとこ行くんだろ? 死んだら骨を食べていいか聞いといてくんないかな?」 (かなり 変態夫婦の会話です) 私「わかった、聞いておくよ。 墓を作らないから骨を食べてもいいかって嫁が聞くのも抵抗あるよね?」 夫「多分、食べていいよって言うんじゃないかな?」 私「まぁ、食べるのはダメでも、墓無しで うちの土地に撒くのもいいかもね」 夫はまた真面目な顔をして 「骨食べる事、 俺の遺言でいいかな?ちゃんとやってくれる?」 私「いいよ、やるよ。遺言ね、承った 早く食べてみたいから よろしくね」

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