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カテゴリ:契約書の表現
総合格闘家の朝倉選手とボクシング無敗の
メイウェザー選手が試合をするニュースが流れています。 朝倉選手は、蹴ったら5億円という条件のために 5億円あったら蹴ることができるような雰囲気もあります。 推測ですが、メイウェザー選手には敏腕弁護士がついており 今回の試合成立に際しては、分厚い契約書も締結されていることと 想像します。 その契約書の中で、まず確認したいところは 準拠法 です。 英語では Governing law となります。 これは、契約に関して問題が発生した場合 適用する法律のことです。 恐らく、米国の法律が適用されるようになっていると思います。 次に、蹴るためには5億円あれば良いという考えのリスクです。 米国には、懲罰賠償 という制度があります。 英語では、Punitive damage となり、 発音は、ピューニティブ ダメージ という感じです。 これは、強い非難に値する加害者の行為に対して 裁判所の裁量により、実際の損害の補填に加えて 制裁金を上乗せして賠償請求できるものです。 今回、5億円あれば蹴られるということで 計画性が指摘されると思います。 計画性有無は重要で、試合中に偶然蹴ってしまったというのと、 試合前から蹴ることを計画していたとでは罪の重さが変わってきます。 これに加担した第三者も責任を問われる可能性があります。 また、メイウェザーは蹴られたことで障害が残り 蹴られなければ担保された生活の質が著しく悪化した ということになると、現在メイウェザーのスポンサーを している会社からも、無敵のアスリートとしての イメージを損なったという致命的な損失が出たということで 訴えられる可能性があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月25日 09時56分21秒
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