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カテゴリ:ドラマ
千の風になってドラマスペシャルということで、最後を飾る、2夜に渡り放送された「はだしのゲン」を見ました。
「千の風になって」という詩は、作者不明の作品だそうで、「私のお墓の前で泣かないでください」といきなり印象的なフレーズに、何か、前向きなイメージを抱かせます、が、ここは後でゆっくり調べてみようかと思っています^^; さて、本編内容についてですが、原作漫画は読んでおりましたが、正直忘れかけていて、しっかりとあらすじを話せる程は覚えていません。 そこで、そんなことも思い出しつつ見ていました。どうしても想像力に頼ったほうが逆に良い面もでてくると思うのです。たとえば、原爆が投下されたあとの町の人々の様子は、正直、もっと酷いものを想像していました。 爆発シーンや、壊れた町並みは、CG合成を使っていて凄まじい爆発、爆破後の悲惨な街並みが伝わってきますが、人々の特殊メイクなどが、それ程インパクトがなかったというか、漫画や原爆展などで見てイメージしていたそれとは、少し違っていました。 そんな、ちょっと穿った見方ををしつつも、前振り程度と考えていた、前編が、既に、かなり感動するシーンのあるドラマであったのが驚きました。 まず、子役さんたちの演技がすばらしかったです。感情移入するのに十分すぎる程のツワモノ揃いです。主役の元役の小林くんは勿論ですが、弟、進次役の今井くんも、それを食ってしまいそうな程の魂の篭った演技に驚きました。 そして、それに中井貴一さん、石田ゆり子さんのベテランの演技がシンクロし、家族愛を主にテーマとして進む前編を彩りました。 後編は、前編のそんな1家族を襲った原爆投下後の悲劇を描くことによって、戦争というものが如何に愚劣で、そして、そんな家族愛で支えあい、小さな幸せを糧に生きていた、罪の無い人々の人生を奪い、生活を狂わす(特に原爆は後遺症という恐ろしい放射能のせいで、体の異常、偏見にも苦しむ)ものだということを引き立たせていました。 あと、後編のテーマというか、もう一つ、生きることへの執着というか、生命力、とかくそういったものを失いがちな現在に向け、なんというか、勇気を持たせるというか、あまり精神論で全てを片付けるのには賛成できないのですが、根性で生き抜く強さを身に付け、鍛錬しておかなければならないというようなことも発しているようにも思えました。 全編に渡り出てくる、元が、へこたれている人を見ると必ず、「笑おう!」と助言し歌を歌うシーン、ある意味、これも、困難に差し掛かったとき、絶望感を抱いている人が、認知療法(鬱病の人などが、別の前向きな選択肢、未来を想像し、思考をそこへすりかえる、たとえば、「あの人が電話をくれないのは、私を嫌ってではなく、忙しいからだ」等々・・・)的解決法であるように思える。 ただし、これも軽度の鬱でないと効果は期待できないですが・・・ さて、大分話が横道にそれましたが、感動するポイントがこれほど多かった作品も久々のような気がしますし、これまでドラマ化されなかったということで、やはり映像化が難しかったのかなっというのと、予算的に、映画でもないですし、このあたりが限界なのかなというのを感じました。 ただ、徹底的な反戦をテーマにした原作のイメージを、あまりに脚色しすぎて、家族愛ドラマとして見えてしまったのが残念です・・・おどろおどろしい程に恐ろしく、悲惨で愚劣な戦争の真実をもっと見せて欲しかったような気もします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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