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2005年04月25日
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五弁の椿

「弁」の字は本当は旧字の難しい字。そっちの方が雰囲気が出ていますが、仕方なし。
山本周五郎といえば、誰でも名前は知ってると思います。
時代小説の名手と言うとちょっと陳腐ですが、名前を冠する文学賞もありますね。
なほまるは、この人の書く女性が大好き。
時代が時代なので、出てくる女の人は文句も言わずに夫を立てて・・・ という人ばかりですが、
今の女性よりも、強い意志や信念を持った生き方をしていることを痛感させられます。

「五弁の椿」は周五郎版「必殺!」という感じなので、周五郎未読の方は入りやすいかも・・・
ドラマ化もされている本です。

自分が不義の子であると知った娘が、淫蕩な母とその相手の男達を自分の手で裁く という話。
最愛の父親が好きだった椿の花を現場に置いていく。
椿は園芸種だけでも1300近くあり、花びらの数も品種によってまちまち。
勿論山椿ということで、一番オーソドックスな5弁の赤い椿が浮かびます。
でも「五弁」としているのは、その復讐をする相手が5人いるということからのような気もします。
その辺りはやっぱり作者が考えて構成しているのでしょう。


主人公の娘は裕福な商家の一人娘なので、復讐殺人なんてできるのかしらと思うのですが、
母の淫蕩さを許せないという気持ちと、自分には最愛の父親の血は流れてないという悲しさがあるのでしょう。
思い切って、どんどん実行していくんです。
順に殺していく訳ですけど、その行為に深い悲しさがあるように思えるし、若い娘特有の潔癖さも感じられる。

簡単に殺人なんてできっこないと物語の出来を悪く言う人もいるようですが、
私は彼女の潔癖さがこの物語の大事なところだから、いいんじゃないかと思います。
そして、潔癖だからこそ、最後に自分のしてきたことに思い悩む結末が待っている。

周五郎にしては、わりに現代調?とか、ウケ重視? という感じがするんですけど、
それって絶対「中村主水」さんのせいです(笑
切り離して考えると、これも構成をよく考えた良い時代小説だと思います。

堅苦しく考えないで、未読の方は手にとってみてくださいね。







最終更新日  2005年04月26日 21時10分25秒
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