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カテゴリ:読んで(観て)みました
もしかしたら恩田さんをあまり好きではない人は
恩田版「ガラスの仮面」と言って、二番煎じのように言うかもしれません。 けど、もうこれは読んでいただくしかないです(懇願!) 「ねじの回転」とは違って(?)、最初から「手にくっついて離れない『いつもの恩田陸』」でして、 読み終えたのは夜中の二時半。またやってしまったと思いつつ早く寝ようにも興奮で眠れない!! 気のせいか指先まであったかくなってるような気がするなあ・・・。 しかも、寝不足なのに興奮したままだったのか、朝もすぐ起きてしまった。 役者一家に生まれて自分も才能があり、サラブレッドと呼ばれ・・・ という設定。 演劇の天才同士が勝負するとなれば片方はやっぱりこうならずを得ない。 じゃあ、相手となる「マヤ」になる女の子、どんな風に「無名」でどんな風に「恐るべき才能がある」のか、 そこが「肝」だと思うのですが、その人物が自然でしかも説得力があります。 「マヤ」を意識していたかしてないかはわかりませんが(そりゃしてないってことはないだろうけど) 意識して違う人間にした って無理さや気負いもない感じですんなり読めます。 でも同じ異能さを発揮しているところは意識してるのかな と思えたり・・・・。 どちらも好きな人にはたまらない本です。 作中劇の迫力にはぐいぐい引き込まれるし、脇役も個性的で一華添えてるし、 新垣と巽のある意味平凡さがいいエッセンスになってるような面もあり・・・。 とても完成度の高いお話で、読み終えた充実感も並ではありません。 でも、やっぱり続きが読みたい(笑 これは書くしかないでしょ? この先二人はどんな舞台をするんでしょう。「ホン」は神谷が? どんなホン??・・・・・。 と気になることがいっぱい。 好きで好きで書いたんじゃないだろうかと思う本書。 そんなに好きならすぐ続きを書いてくれ~と、一夜明けて冷静になると思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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