|
カテゴリ:読んで(観て)みました
多分、再読本だなあ と思って借りてきたのですが、
最後まで読んでみて、ぶっちゃけ再読かどうかわからなかったです・・・。 (私の記憶はどうなっているのでしょうか?) 7:3くらいで再読だと思うんですけど、昔読んだ本っていつもこういう風に忘れてます。 以前、同じ島田さんの「占星術殺人事件」の感想で、 「最初に本格ものとして意識して読んだ本」と書いたんですけど、 その時に島田さんを何冊か買って読みました。 当時は図書館で予約をしながらシリーズを順番に・・・なんてできなかったので。 で、確かこの辺りの長編は読んでいます。 中身は実際あんまり憶えてません(汗 やたら元気な女の子(確か歌手?)がでてきたような記憶と、 講談社の文庫本で「黄色」のシリーズだったなあ くらいの記憶です(笑 今回の「御手洗潔の挨拶」は短編集なんですけど、 最初の「占星術殺人事件」のすぐ数ヶ月後のこと、刑事が尋ねてきて・・・とか、 「水晶のピラミッド」事件のお礼にモナコに招待されたときに・・・ という風に、短編集自体は時系列に並びつつ、結構な年数をカバーしているようです。 4作品が収録されていて、その中で特に「面白かった」と思ったのが、 文庫の装丁デザインにもなっている最後の「ギリシャの犬」というお話。 先程ちらっと書いた「モナコでの休日」のときに、そこで「日本のオナシス」と呼ばれる 海運で成功した男性と偶然出会い、「妹があなたに相談事があると言っていた」 という話をされるところから始まります。 そして、実際帰国して少しするとその「妹」が訪ねてきて、依頼をするのですが、 その内容がどうか? と思うようなもので、 「隣に出てた美味しい屋台のたこ焼き屋さんの『屋台』が盗まれた。探してほしい」 だって(笑 美味しいし、気になるので、 ということなのですが、 御手洗もこんな依頼受けたくないよーという態度だったのに、 屋台盗難の際に、その妹の飼う犬も(騒がないようにと)殺されてしまった。 という話を聞いて「犬好き」の御手洗が犬のために立ち上がる という風(笑 そんなことから始まったお話だったのに、大事件になり、警察も出てきて、 大騒ぎした挙句に鮮やかに解決します。 隅田川の風景・船宿などがキーになってくる話で、本の図解によるとずいぶん橋が多い。 「こんなに一杯かけて、しかも整理もされずにかかったままなんだな」 などと思いました。 情緒を残す辺りなのか、開発の真っ只中なのかよくわかりませんけど、 橋をくぐりくぐり、舟下りをしたら、「春のうららの~」と唄いたくなった頃が確かにあったんだろうなあ なんて思いました。 (桜橋から下流のあたりが図になっています) さてこの本、事件もそれぞれ面白いのですが、タイトルの「挨拶」の文字の通り、 事件を通して、「御手洗潔とはどんな人か」を紹介する面も強いように思います。 思い悩んだり、いやみを言ったりの探偵の人間くささが魅力の一つになっている本のようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月12日 11時12分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[読んで(観て)みました] カテゴリの最新記事
|