2012/02/01(水)18:49
「マルドゥック・スクランブル」 冲方丁
お友達のご主人が「謎ディ」を貸してくれるときに、この辺りが「面白いけどどう?」とみつくろってくれました。
大量の本を借りて帰宅して、積み上げてあります。
人生初の 「積読」 (*^_^*)
で、その中に文庫3冊の「マルドゥック・ヴェロシティ」という本があったのですが、
前作があるということで、これを図書館で。
当初この本も文庫3冊組だったそうですが、「改訂新版」ということで単行本が出ていて、これをチョイス。
前作を読まなくても問題ないけれど、読んでおいた方が「物語の世界観に入りやすいかも」とのことで、
確かに読んでみてそんな感じがしました。
マルドゥック・スクランブル〔改訂新版〕著:冲方丁価格:1,995円(税込、送料別)
自分で積極的に選ぶ本 ではなかったと思います。
そもそも冲方さんの本自体が初めてですし、「冲方」が「沖」って字じゃないことも今回気付きました。
何となく海外のSFみたいな雰囲気ありました。ちょっとない感じというか、すんなり読めないというか。
最初の数ページの物語の設定が出始めた車内シーンのところを何度も往復しました。
私の想像力よ、もっとがんばれよ みたいな・・・・(@_@;)
で、何とか入れたかな と思ったら、次は「なぜ、ネズミ・・・・」 みたいな・・・・(@_@;)
その辺りを超えてからは面白くなってきて、時間をみつけて読みました。
私の場合、面白くなると本が手から離れなくなって、何も家事ができなくなり・・・というパターンなのですが、
これはとてもじゃないけど、一気に読むのは無理でした。
すごく面白くなって、盛り上がってスピードつけて読んでるつもりなのに、実際ページが進まないというか。
思ってる以上に理解して読むのに時間かかってるんだな とびっくりしました。
自分の中の疾走感と、ページの進み具合がここまで違うのはじめて。
つまらない ってことは全然なかったんですけどね。 不思議な感じでした。
ただ、描写に関しては、ちょっと生理的につらい部分もありました。
映画化されたとどこかでみた気がするのですが、まぢですか?というつらさ。
アニメだろうな、これを実写でやったら「ひでぶ」を超えるこの描写を一体どうするつもりなのか・・・
次作が映画化で、これほどの描写じゃないとか? などなど思ってました。
それでも、この圧倒的な世界観にねじ伏せられたというか、嫌悪感が上がってくるのを抑えつけられた感じです。
読むのやめよう とは思わなかったので。
バロット達がそれぞれ抱えるものが好転・進化・正常化してく面がよく出ていたように思うし、
ギャンブルシーンが長いのだけれど、転機になるシーンでもあるのかな? と勝負を楽しんで読めました。
が、すぐ続けて「ヴェロシティ」を読む気力はないです。
ちょっと他の本を読んで、自分をニュートラルに戻してからだなぁ。
ほんと、疲れた・・・(^_^;)