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tartaros  ―タルタロス―

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2008.06.13
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カテゴリ:夢日記
数年前、何者かに両親を殺害された高校生と中学生の姉妹。

警察はその殺人事件について大掛かりな捜査を行うも、犯人の足取りすら一向につかむ事ができない。

それからしばらく経った後、姉妹の元にある男が現れる。
「佐藤」と名乗るその男は、

「自分は、君たちの両親が殺害された事件に関わっているある人物を知っている」

「数日後に××警察署でその事を話そうと思う。既に警察には連絡を取ってある」

と申し出た。



数年の間、全く進展する事の無かった捜査に光明が差すかのような気配。
暗欝とした気持ちだった姉妹も、佐藤の言葉を聞いて久しぶりに笑顔を取り戻していた。

数日後、約束の時間に××警察所に赴いた姉妹。
だが、二人はそこで知り合いの刑事から驚くべき事実を告げられる。

それは、姉妹に「ある人物」についての情報を与えようとしていた佐藤が、「山の中で変死体となって発見された」というものだった。刑事の話によれば、おそらく他殺の疑いが強いという。


そして、刑事は事前に佐藤から受け取っていた情報を二人に開示する。

「佐藤が姉妹に教えようとしていたのは、『斉藤a』との通称を持つ人物に関する情報である」

「佐藤は『斉藤a』について独自に調査を行っていた」


刑事によれば「『斉藤a』と事件との関わりを知る何者かが、口封じのために佐藤を殺害したのではないか」……との事だった。


何者かが事件の裏に暗躍している?
『斉藤a』なる人物についての情報を握っていた佐藤が殺害されたとすると、かなり重要な形で『斉藤a』は事件に関わっていたのではないだろうか。
単なる殺人事件ではない、もっと大きな「何か」が背後に潜んでいるという事か。


目の前に広がるいつ果てるともない暗闇を幻視するかのような感覚に囚われて、姉妹は慄然とするのだった。


―――――――


……っていう夢を見たんだけど。


まったく、夜中の12時に未解決事件について調べたりするから、こんな不気味な夢を見る羽目になるんだ。







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Last updated  2008.06.13 21:14:54
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