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tartaros  ―タルタロス―

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2009.03.10
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カテゴリ:読書
 明日から楽しい楽しい春休み、のはずだが。

 もっとも、追試さえなければの話。
 まだ対象者は発表されていないので、現段階では何とも言えないのがモドカシイ所だ。あー、まあ追試があっても無くても就活の方はしなけりゃいけないんですけどorz
 
 ちっくっしょおおおお大学生めええええ二月から休みとか何なんだあああああ!!


 しかし、毎日完全に予定が詰まってる訳でも無し。暇を見つけてたまには電車に乗って小旅行にでも行ってみようかしらん……。






 ギ・ド・モーパッサン「女の一生」(新潮文庫)を読んだ。

 凄い。とにかく凄い。何が凄いって、とにかくその暗さと全編に渡って展開されるペシミズムが凄い。修道院から出て希望に充ち溢れていた少女が結婚によって現実に打ちのめされ、堕ちていく様をこれでもかと繰り出してくる。鬱を患っている人とかには絶対に読ませるべきではないね。
 主人公は苦難の連続を、狂信的なまでに熱心な神父と彼を通して神にすがる事で乗り切ろうとするが、結局は信仰によっては救われない。それは、所詮、人間の心が生み出す自己欺瞞に過ぎないとでも言いたげだ。信仰による内面的救済の要素を排したお陰か、そのペシミスティックな作風はとかく嫌というほど徹底している。哀しきリアリズムを生み出す所以だろう。最後に孫の顔を見て主人公が歓喜する場面が挿入されているが、それまでの展開のせいで該当箇所を読んだ時のカタルシスが尋常ではなかった。

 このように異常なまでの悲観的作風は同じくモーパッサンの短編「脂肪の塊」などにも見られるところ。あちらはエゴイズムを題材にした話だったが。
 同じく悲劇的・悲観的な話でありながら、どちらも非常に面白く読めてしまうという不思議な作品だと思う。





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Last updated  2009.03.10 21:43:10
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