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tartaros  ―タルタロス―

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2009.07.03
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カテゴリ:読書

読書メーターより。


 



6月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2938ページ

学問のすすめ (岩波文庫)学問のすすめ (岩波文庫)
「天は人の上に人を造らず…」で始まる、超がつくほど有名な啓蒙書。だが、決して人間は平等であるという単純な主張ではない。人が平等なのは根本状態・自然状態のみであり、その後の生き様によって上がりもすれば下がりもする。だからこそ学問を身に付けて自らを高からしめる必要性が生じるのであり、未だ前時代的な思想しか持ち得ていなかった日本人に対して近代国家として発展する精神的土台を固めさせるために本書が著されたのである。理性と合理に基づく福沢の理想に、果たして現代の日本人は成り得たのだろうか?
読了日:06月29日 著者:福沢 諭吉


カルトの子―心を盗まれた家族 (文春文庫)カルトの子―心を盗まれた家族 (文春文庫)
カルトに傾倒してしまった親の子供たちは、いずれも愛情を十分に受けることができぬまま、精神に深い傷を残してしまった。人間は不完全さを補うために主体性を持って行動できる生物だが、「カルトの子」らは親の理不尽な信仰によって自らの意志を拘束され、結果として想像を絶する辛酸を嘗めさせられたのだ。信仰や帰依といった親の願望を叶えるためにその主体性を歪められた子供たちの存在は悲劇としか言いようが無い。著者の指摘する「親子関係の逆転」は、そうした意味においてカルトに限った現象ではないという点は特に顧みられるべきだと思う。
読了日:06月24日 著者:米本 和広


新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)
執筆時の「現代」=二十世紀における君主はただ一人の人物ではなく、集合意思である「政党」だという。産業構造が現代のような形に移行するより以前の、前時代的な思想の姿とでも言おうか。が、難しい。マルクス等共産主義の文献や、たびたび本書で引用されているクローチェ、ソレル、マキャヴェリ等を予備知識として読んでおいた方が良いかもしれない。
読了日:06月21日 著者:アントニオ グラムシ


狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1)狂人日記 他二篇 (岩波文庫 赤 605-1)
文学といえど一般にイメージされるような小難しいものではなく、娯楽的要素の強い短編集である。ただ、そこには表題作「狂人日記」を始めとして、遥か遠くにあるままならぬ理想と、哀しく惨めな現実の乖離によってもたらされる、どうしようもない悲劇が巧妙に埋め込まれている。
読了日:06月20日 著者:N.ゴーゴリ


ゼーロン・淡雪 他十一篇 (岩波文庫)ゼーロン・淡雪 他十一篇 (岩波文庫)
古い日本の原風景と、遥か遠くギリシャへの憧憬が垣間見える。ヨーロッパ的な世界観を志向した作品と、純粋に日本的なものを漂わす作品で明確に方向性が違うのが特徴的。
読了日:06月15日 著者:牧野 信一


くノ一忍法帖 (角川文庫)くノ一忍法帖 (角川文庫)
豊臣秀頼の胤を巡る、信濃VS伊賀の忍法勝負。同じ忍法帖シリーズで、特異体質に基づく異能力バトルといった風情の「甲賀忍法帖」なんかと比べると、特殊技能(エロス込み)を駆使した男女間の死闘、及び政治的暗闘がメインと言えるかもしれない。むしろ、この色濃いエロスがこの著者の特徴のような気がする。……それにしても、レイプが死亡フラグ過ぎる。
読了日:06月11日 著者:山田 風太郎


風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (岩波文庫)
安吾の言葉には、「滅ぶ」ことが蔵されているような気がしてならない。絶頂に達した快楽がいずれ衰えて霧散するが如く。彼の描く肉の繋がりはいつでも、もの悲しく、そして破滅を目の前にしたが故の輝きに満ちている。たとえば田山花袋「少女病」のように理想化された美に殉ずるのではなく、あくまで目前に立つ肉と恋の快楽に陶酔する喜びと悲しみがたぎっている。「桜の森の満開の下」のように、一つの喜びの裏にはもう一つの切なさ・悲しみが無ければならないのだ。
読了日:06月07日 著者:坂口 安吾


魔の山〈下〉 (岩波文庫)魔の山〈下〉 (岩波文庫)
ハンス・カストルプ青年は過渡期の人である。それはまだ己を定めることの叶わない青年ということでもあるし、既に自身の思想を固定化したセテムブリーニやナフタに代表される諸々の思想にその魂を奪いあわれながら、なお古い精神からの脱皮を図らんとする、時代そのものの似姿でもある。死に直面したハンスが自らの意思でその精神を明確化させた時、新しい時代に新しい人が生まれたのだと思う。
読了日:06月07日 著者:トーマス マン,トーマス・マン

読書メーター








 こうして、改めて書いた感想を眺めてみると、どうにも客観的・冷静な感想というものを書くのが、俺は苦手なのだということがよく解る。何と言ったものか、むやみに情緒的な傾向を含んだ文章を書いているようだ。
 かといって完全に主観を排した客観の産物たる文章表現を行うのであれば、それは感想ではなく批評となってしまう。自分がどちらを書こうとしているといえば明確に前者なのだけれど、常に無意味に気取った文章を書いてしまうところは悪癖だ。自分が何を読み取っているのか、どう解釈しているのかについてならば後者の方が適しているとは思うのだが。
 とりあえず、新聞・雑誌の書評欄なんかをよく読みこんでみる経験が必要かもしれない。





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Last updated  2009.07.03 20:27:17
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