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あたしはあたしの道をいく

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2008.02.08
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昨日の日記に書いた言葉の一つ。

>あたしは、たったこれだけのやり取りで傷つく。



あたしは、あたしの心が傷ついた、と書いた。

その言葉で、思い出した。



あたしがまだ、親業の一般講習のために通っていた頃のこと。

講師が、気持ちを表す言葉を思いつく限り挙げるように、と指示した。

指示によって、あたしたちは思いつく限りの感情を表す言葉を列挙した。

それを聞いた後で、講師はあたしたちが思いつかなかった言葉を挙げていった。

その中に、「傷つく」があった。



親業では、マイナスイメージの状態にあることを「問題を持つ」と言う。

例えば、哀しいという感情を持っているとき、

それは、私が「問題を持っている」という状態にあるのだ。

問題を持つ、という言葉の言い回しにはなかなか慣れないけれども、

これは親業独自の表現だと思って、慣れるしかない。



ところで、この「私は悲しい」という状態にあるとき。

この「悲しい」という感情の元が、誰かの行動の影響によるものだとしたら。

これを、客観的事実に基づき、非難がましくなく、

私に軸を置いて、感情を添えて、伝えるのが親業の手法だ。



だから、「傷つく」というのが感情ならば、

「アナタに。。。。。と言われると、。。。。。。なので、傷つくよ」

というような形になる。



んだけど。

あたし、この「傷つく」がとても引っかかってね。

これを非難がましく言うのは、無理じゃないかと思ったの。

傷つく、って傷つけられるものがあって初めて成立する。

そもそも、これは感情なのか?



講師はイロイロ説明してたけど、よく理解できなかった。

理解できない、というより納得できなかったのよね。

講師の説明、全然納得できるものじゃなかったの。

で、質問したんだけど、議論が成立しなかった。

これは親業云々以前の、日本語の問題なんだけど(笑



結局、あたしを納得させられなかった講師は言った。

「ふーん、とても傷ついてるのね」

傷ついてるのね、という言葉に、あたしはとても傷ついた。

ざっくりと。



講師の力不足、はあると思う。

日本語表現であたしを納得させられなかったのも力不足だけど、

カウンセラーでもあったことを考えると、信じられない、という気もする。

でも、これについては前にも書いたことがあるような気もするし、

講師の力不足云々はおいといて。



あたしは、傷ついているんだろうか?

「傷つく」という言葉にすら傷つくほど、傷ついているんだろうか?

傷つく、と指摘されることすら辛いほど、傷ついているんだろうか?



それとも。

私が母によって傷つけられた、というようなことを話すたびに、

「そんなことを言うなんて、傷つく」と言い返され、

いつの間にか加害者にさせられていたことが、苦手意識を強くしてるんだろうか。



そうだ、あたし、「傷つく」って言葉がキライ。

キライって言うか……怖い。

あたしは自分のことを「傷ついた」って表現しちゃいけないのに、

あたしによって傷つけられたって言われたら認めなくちゃいけない。



「害されてる」、と認めるのはあまり辛くない。

でも、「傷つけられてる」と認めるのは、辛い。



ああそうだ、「傷物」のイメージにも近いんだ。

婚前性交渉のあるあたしを、母は「傷物」扱いしてたから。

処女じゃなきゃ、売り物にならないらしいんだよね。



パーフェクトじゃない、ってのが辛いのかしら。

傷物はパーフェクトじゃないから。



でも、それって違う気がする。

少なくとも、性的に傷物なのは、あんまり悪いイメージじゃないのよね。

勲章とは言わないまでも。



「傷つく」って表現に、もやもやした感じが伴うのって、なんなんだろう?







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Last updated  2008.02.08 12:12:38
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