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2019.11.14
カテゴリ：オススメの完結作品
こんにちは、酢モツです。
最近は音楽をテーマにした漫画が増えてきました。 クラシックで有名な作品でいうと 『のだめカンタービレ』や 『ピアノの森』 ロックだと 『BECK』 ちょっと変わった所でいうと三味線の 『ましろのおと』 などがあります。 クラシックやロックは 街中でも聴こえてくる場合があります。 なんとなく耳覚えがあったりと入りやすい。 しかし三味線はなかなか聴く機会がないと思います。 それでもどんな音か聴いたことくらいはあるでしょう。 漫画ですので音はありません。 絵とセリフだけで音楽を表現する。 なかなかできることじゃないです。 今日はそんな聴こえないのに聴こえるような音楽漫画、 さらに日本人に馴染みの薄い ジャズをテーマにした漫画のご紹介です。  BLUE GIANT（1） （ビッグ コミックス〔スペシャル〕） [ 石塚 真一 ] あの『岳』で有名な石塚真一先生の作品。 ｢オススメの完結作品｣としていますが、 現在もビッグコミックで続編の 『BLUE GIANT SUPREME』 が連載中です。  主人公は仙台の高校生・宮本 大(みやもと だい) ブラスバンド部でもなく 小さな頃から音楽をやってきたわけでもない、 バスケに青春を捧げた普通の高校生でした。 普通の高校生らしく将来に悩んでいたある日、 偶然出会ったジャズに瞬く間に魅了されてしまいます。 それからはもう毎日のように サックスの練習をします。 高校三年の時、進路を決める時がやって来ます。 今の自分が夢中になってやれるのは ジャズしかない。 そう思った大は本格的にジャズプレイヤーへの道を歩み始めます。 普通の高校生が 世界一のジャズプレイヤーになる、 そんな道程を描いた漫画になっています。 最初は普通の学園生活を描いた青春漫画です。 そもそもジャズというものに馴染みがない人には、 よくわかないシーンも多いです。 ただ、大の熱い思いだけは伝わってきます。 来る日も来る日も河原でサックスの練習を続ける大。 雨の日も雪の日も吹き続ける。 こういったストイックさに心を打たれました。 初めてのライブでは  と、途中で追い出されるような散々な結果でした。 それでもへこたれない超前向きな姿勢。 世界一を目指す人間はやはり違いますね。 私だったらもう辞めてしまいそうだ… 周りのサポートにも恵まれました。 弟のために初任給でサックスを買った大のお兄さん。 そのサックスのお値段は何と ￥５１，６０００ た、高い… 音楽は金がかかるというがここまで高いとは… 36回ローンですがちゃんと払いきる、 カッコいいお兄さんです。 私にも兄弟がいますが、 この値段は無理だ… そして大のお父さんもスゴい。 ジャズなんて全然知らないのに その道に進もうする息子を快く送り出す。 なかなかできるもんじゃないです。 妹は… カワイイ妹さんですね… その他にもブラスバンド部でもない大に、 練習方法を教えた音楽の先生や、 個人で音楽教室を開いている なんか凄そうな経歴をもっている人が、 無料で大の指導をしてくれたりと、 様々な人に支えられています。 この辺りは運がいいとしか言いようがない。 こんな環境はなかなかないですよ。 大もちゃっかり甘えてますが、 黙々と練習する姿に 応援したくなる気持ちもわかります。 卒業と同時に東京に向かうわけですが、 そここらの展開も熱い！ バンドを結成してライブを行う。 この過程にもいろいろとありますが、 この辺りは是非読んで頂きたいです。 ネタバレは絶対ダメな部分が多いので… 普通、音楽を題材にした漫画では省きがちな練習シーンや、 金銭的に生活が苦しい場面の描写が多いです。 最初から上手い奴なんていない、 音楽で食べていくのがどれだけツラいのか、 というリアルな側面も見せてくれます。  この漫画は紙の漫画です。 私は電子書籍で読んでますが… 当然、音は聴こえてこないです。 擬音も殆どありません。 それなのにまるでライブ会場にいるような感覚になりました。 ジャズというものを全く聴いたことが無い人は、 まずは一回読んでみて、 それからYouTubeか何かで ジャズを聴いてみてください。 次に読んだときには音が聴こえてくるはず。 それくらい演奏シーンは迫力があります。 聴こえないはずの音が聴こえてくるようなジャズ漫画、 いかがでしょうか？ ではまた次の漫画でお会いしましょう。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2019.11.14 03:30:41
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