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マーケティングマニアの私にとって
垂涎の出来事がありました。 スーパーな大工さんに出会いました。 とは言いながら、Yさん(そのスーパーな大工さん)は3~4年前から懇意にしていただいていたのですが… 改めて今日尊敬できるお話をYさんからお聞きしました。 その全貌を余すとこなく、如何なく公開いたします。 ある分譲住宅系のハウスメーカーの木工事をされているYさんは いつものように工事現場でお仕事をされていました。 その時、同じ分譲地内の先行して完成しているモデル住宅を 小さい子供連れの若いご夫婦が見学に来られました。 そのハウスメーカーの営業はたまたま不在で 作業中のYさんが対応されたそうです。 ここまではよくある話なので取り立てて尊敬する出来事ではございません。 ガレージのコンクリート仕上げしたばかりの柔らかいところに 見学に来られた小さいお子様が不用心にもそこに乗ってしまいました。 その時、烈火のごとくお子様のお父様が 「そこに乗ったらダメ!!!」 と、怒ったみたいです。 怒ったといっても、その度合いは表現できないので あるいは再現できないので熊本弁で表現します。 「まうごつ、おごりよらした。」 (Yさん談) らしいです。 その時のYさんの行動を再現します。 なんと、Yさんもその柔らかいコンクリートに乗って ペタペタ無数の足跡を残したそうです。 加えて、 「こら下地だけん、心配せんでよか。おっちゃんも乗ったけんが、なぁ~ん心配せんでよか。」 と、言ったそうです。 勇気ある行動です。 これから先は私の勝手な考え方です。 小さい子供さんを含めたその家族の突然訪れた大きな問題を 一気に解決したのではないでしょうか。 さらには、その場を早く立ち去りたいその家族の気持ちを 逆に長く滞在したい気持ちに変化させたに違いありません。 しかも、Yさんを含めたその住宅メーカーの職人さんたちすべてに シンパシーを感じたに違いないと思います。 もっと極端に言えば その住宅メーカーに信頼を寄せる瞬間だったかもしれません。 職人の立場から言えば 完成したものを壊されることほどイヤなものはないのに… Yさん自身もそれは一番よく知っているはずなのに… なので、スーパーな大工さんなのです。 そう思うのです。 後日談ですが、このお客様との商談はスムーズに進んでいるそうです。 後日談ですが、Yさんは左官さんに平謝りしていました。 今の時代、関わる人たちすべてが共有する出来事があれば 物事はスムーズにいくものですね。 私はこの話を聞いた時、心が癒されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月03日 11時37分12秒
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