今日のお客様
朝から、上天草市のなかしま荘の畳敷き込みを10:30までに終わらせてホッとひといきつく暇もなく次のスケジュールへと進みます。政治畳屋に空白は作ってはいけない。あっ、その前に…なかしま荘の広間88枚の写真をどうぞ。左はビフォアー、右はアフターです。当然ながら、業務用では無添加畳を使います。理由は圧倒的にシミにならないからです。後日になりますが、なかしま荘さんの表替えする前の古い畳表を詳しく写真付で解説します。業務用の畳でお悩みの方には、有益な情報になります。さて、本題です。空白を作らずに駆けつけた先は宇土市入地のK様宅です。畳とフスマのお見積をしてきました。畳は、裏返しをして10年目ということで今回は表替えになります。お客様のご希望を聞きながらそれに一番近いものをご提案します。コレは私の接客の基本です。大きくブレることは一切ありません。無理して勧めることはしないのです。最終的に決定したのは、極6500 11,400円/1帖 です。一方、フスマは朱雀(糸入り高級品)に決まりました。最近のお客様は、いいものを大事に長く使いたい、というご希望をお持ちの方が多くなりました。そこに介在するのは価格ではなく、価値です。しかもその価値は、使用価値です。畳の使用価値とは、今日の時点で畳の5年後・10年後・あるいは15年後の姿を明確にお客様にお伝えすること。ソレが使用価値と考えています。かなり難しい作業になります。知識と見識と胆識が必要になります。そういったことを含めて今日のお客様はご納得の上の発注だったと思います。その結果、非常に有意義なお見積になりました。 売り手よし、買い手よし、世間よしこんなビジネススタイルが続けば三方とも幸せを享受することができます。そんな幸せな気分で1日が終わりました。蛇足ながら、数多くの畳屋のチラシの中で、「商品についての説明が一番詳しく書かれていたのがたたみ工房福島でした。」ということがお見積のお声をかけた理由だとおっしゃいました。ありがたいお話です。これからも精進します。施工は来週になります。がんばります。