日曜日の夕刊(重松清著)の感想
色々な家族の日常を描いた、12の短編小説。様々な家族のあり方が読み取れて、重松ワールドにどんどん引き込まれていくのがわかる。一番印象的だったのが、「柑橘系パパ」という話。単身赴任から3年ぶりに自宅に帰ってきたパパ。その間に主人公の女の子は小6から中3になっている。「パパ」から「お父さん」に切り替えるタイミングが見つからず、なんとなくぎこちない。単身赴任の間にパパがつけるようになった柑橘系のオーデコロンが気になって気になって、家中に消臭スプレーを吹きかけていく。。。自分も単身赴任になる可能性が非常に大きいので、とてもリアルに感じ取れた。生まれてくる子どもが女の子だったら、いつかこんな時期を味わうときが来るのだろうな。なんて、色々なことを想像してしまう。まあ、考えすぎてもしょうがないか(●^o^●)