・衆院福岡２区補選　民主が平田氏擁立・

　・自民・山崎氏、公認申請なお調整・ 　民主党は11月26日、来年４月24四日投開票の衆院福岡２区補欠選挙の公認候補の選考委員会を党本部で開き、福岡市出身で都内在住の車椅子の弁護士・平田正源（まさのり）氏（37）を擁立することを内定した。11月30日の常任幹事会で正式決定する。同補選には、小泉純一郎首相の盟友で先の総選挙で不覚を取った前自民党副総裁の山崎拓首相補佐官（67）が出馬の意向を示しており、民主党は「山崎氏を負かして小泉政権に打撃を与える」と必勝を期す構えだ。 　同補選は民主党の古賀潤一郎前衆院議員＝その後民主党除籍＝が昨年９月に経歴詐称問題で辞職したのに伴うもので、民主党は公募の形で候補者選考を進めてきた。 　最終的に平田氏と元厚生労働官僚、元外資系金融会社役員の３人に絞り、この日の選考委員会で党の選対幹部や県連の選考委員ら13人による異例の「投票」で平田氏を選出した。 　平田氏は現在、都内にある英国大手銀行関連会社に勤務。小沢一郎副代表が主宰する「小沢一郎政治塾」の四期生で、辞職した古賀潤一郎氏と同じく小沢一郎氏系である。 　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇ 　平田正源（ひらた・まさのり）ノートルダム大ロースクール卒。平成10年に米国・カリフォルニア州で弁護士登録。同16年からバークレイズ・グローバル・インベスターズ勤務。 　　　　　◇　　　　　　　　　　　　　　　◇ 　民主党は当初、山崎氏が女性スキャンダルで失脚したことを受け、女性候補の擁立を模索し民放テレビ局の女性アナウンサー、地元・福岡の民放テレビ局の女性アナウンサーにアタックしていたが、いずれも固辞された。 　一方、山崎氏は、まだ自民党福岡県連への公認申請を済ませていない。７月の参院選福岡選挙区で山崎氏が党公認候補ではなく無所属候補を応援したため、県連幹部との間にしこりが残る。県連内には山崎氏出馬への異論もある。 　首相補佐官就任当初は「（首相官邸に）日参する」と宣言していた山崎氏は、「補選に専念すべきだ」とする周囲の助言も踏まえ、原則、金曜日から月曜日まで地元で政治活動を展開している。