2014/01/05(日)15:04
3日の日記
1月3日(金)曇り&晴れ
メディア批評/元日の社説に見るメディアの時代認識と民主主義観
東京(中日)新聞社説 1月元日付/人間中心の国づくりへ
「グローバリゼーションと中国の大国化に『強い国』での対抗を鮮明にした政
権。しかし、経済や軍事でなく人間を大切にする国に未来と希望があります。
株価を上昇させ、企業に巨額の内部留保をもたらしたアベノミクスへの自負と
陶酔からでしょう、安倍晋三首相は大胆でした。
就任当初の現実主義は消え、軍事力増強の政策にためらいは感じられませんで
した。多くの国民の懸念をふり払って特定秘密保護法を強行成立させた後は、初
の国家安全保障戦略と新防衛大綱、中期防衛力整備計画の閣議決定が続きました。
今後十年の外交、防衛の基本方針を示す安保戦略は、日米同盟を基軸にした『積
極的平和主義』を打ち出し、戦後の防衛政策の転換をはかりました」
東京(中日)新聞社説は、あたかも安倍政権が人間を大切にしない国家にしよ
うとしているかのように述べているが、事実に反する。日本は健全な民主国家で
あるからこそ、東京(中日)新聞も報道機関・言論機関として存在し、東京(中
日)新聞の社員は日本人として、大切にされている。人間を大切にしない国とは
チベットなどで人権を抑圧している中国や先の政権ナンバー2の粛清を断行した
北朝鮮に見る全体主義国家のことをいうのではないか。
「先の戦争への反省から専守防衛に徹する平和国家が国是で国際貢献も非軍事
でしたが、積極的平和主義は国際的紛争への積極的介入を意図し、軍事力行使が
含意されています。米国と軍事行動を共にするには集団的自衛権の行使容認の憲
法解釈変更は前提で憲法九条改正は最終の目標です」
東京(中日)新聞社説は「経済や軍事でなく人間を大切にする国に未来と希望
があります」としているが、経済力と自国の領土と自国民を守る防衛力(軍事力)
なくして、国の未来と希望を望むことができるだろうか。
先の大戦のへの反省と教訓から中国の軍拡、海洋進出、防空識別圏の一方的な
拡大など、国際情勢の変化に応じて、集団的自衛権の行使容認の憲法解釈変更、
憲法改正は時代の要請ではないのか。
東京(中日)新聞社説の時代認識を疑う。
「安倍政権が目指す『強い国』は『急速な台頭とさまざまな領域へ積極的進出』
する中国を念頭に自衛隊を拡大、拡充します。それは他国には軍事大国の脅威と
もなるでしょう。疑心暗鬼からの軍拡競争、いわゆる安全保障のジレンマに陥る
ことが憂慮されます」
安倍政権は日本の軍事大国化をめざしていないことは明らかである。
何よりも日本人は、時の政権による日本の軍事大国化を許すほど愚かではない。
朝日新聞の向こうを行く東京(中日)新聞の見識を疑う。
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午前7時、起床。風呂、朝食。
新聞を読む。
元日の各紙をもう一度、読む。