エベレストトレッキング
元気でいます。4月24日にカトマンズを出発したトレッキングは、5月23日カトマンズ着によって終了した事を報告します。4月24日の午後遅くにジリ(1905m)に着いて1晩泊まり、25日朝から歩き始めました。25日はシバラヤまで6時間歩き、26日はケンザ(1620m)まで12時間、27日は、一日中登りラムジュラ峠(3600m)のところで10時間かかって時間切れ、28日リンモも10時間、29日カリコーラ10時間、30日にルクラ(2804m)10,5時間ここで日本に電話をしたわけです。その後、5月1日にナムチェバザールに着いて初めてトレッキングがスタートしたのでした。5月2日は休憩日にしていてすることが無かったからエベレストビウホテルに食事をしに出かけて雲がエヴェレストを隠しているなか、ステーキを食べました。次の日いよいよエベレストB.Cに向かってのトレッキング・・・エベレストビウホテルでまたステーキを食って・・・この日ゴールデンウイークだとこの日、日本人団体客にいっぱい会った事で知った。ちなみにカロリーメイトを帰る日本人に沢山もらったのはルクラの時だったかなぁ??この日は8,5時間歩いてタンボチェへ(3867m)、5月4日はパンボチェ(3985m)、5月5日はショウマレ、5月6,7日は高度順化のためにペリチェ(4252m)、5月8日はロブチェ(4930m)まで酸素が薄い中息を切らせてのぼった。5月9日ゴラクシェプ(5150m)にやっと着いた、だけどどの山がエベレストなのか無知な僕には判らなかった。ただただ高い山が現れるとあれなのかなぁ?と思いながら、ゆっくり、ゆっくり登った。5月10日に3,4ヶ月前から心に温めていたE,B,C(エベレストベースキャンプ)に行ったけど、着く前から雲が邪魔をして・・・まだハッキリとどれがエベレストやらわからなかった。それに着いたのはいいけど、歩く人と登る人は種類が別のように感じ、恐縮してしまって、30分で帰り道を歩き出してしまった。だって一つの山すら登った経験もないのに、ただ歩く事しか知らない、それもまだ2回目の初心者だったから本当に恐縮してテントを設てている人達に話しかける事もできなかった。でも目標は達成されたという達成感ですこしはよかったけど・・・5月11日は、エベレストの展望にはいい日だった。カラパタール(5545m)に5時半から登っていたけど頂上部は6時頃朝日が当たっていたので頂上での朝日は見る事ができなかったけど、カラパタールを登っていてはじめて、どいつがエベレストなのか分かった。世界一の高さのエベレストはすばらしい、美しい、カラパタールの頂上に登った僕はずっと時間が経つのも忘れたように360°に広がる展望と、エベレストを見ては、素晴らしいと、感動して涙が出るくらいだった。12時半位まで1人になっても1分でも長く見ていたくて雲がエベレストを隠すまで見てから降りた。5月12日も昨日より天気が良く空気が清んでいるように思ってカラパタールに登って本を読んだりエベレストを注視したりして長い時間、目に焼き付けるために・・・山の声を聞くためにそこにい続けた。5月13日にはエベレストB,C石を拾いに行ったこのお土産は結構喜ぶのでは・・・無料だしもじると意志と言う意味も込められるって思って。その日は、ペリチェまで降りて次の日、5月14日ナムチェバザールに一度戻った本当は、満月の夜にカラパタールに登りたかったけど両替しないとお金が足りなくなってしまったので仕方がなかった。ナムチェバザールに戻る途中タンボチェで有名人、名前は宮崎 勉さんのグループに会った。初めて聞く名前だけど有名な登山家らしい。その人とのはなしもK2は見れるのか?っと聞くのが精一杯で・・・握手してもらった。厚い手だった。15日はさすがに疲れていたから休んで、16日、あと2,3日で満月だからいそいでゴーキョピーク(5360m)を目指した。ドーレ(4084m)で1泊して5月17日にはゴーキョ(4750m)に着いて、18日の昼にピーク(5360m)目指してトライしたけど調子に乗りすぎていつもより速いペースで歩いたために酸欠をおこしてしまい、途中であきらめて下った。その夜が満月でその下見の目的だったけど焦っていたのだろう。夕方7時まで寝て体力を回復させて外に出てピークを見上げると・・・雲で包まれていた残念にもチャンスを逃したかと思ったが夜まで待ったけど雲ははれなかった。しかし、19日の午前2時前にトイレに行くために外に出ると、ピークは澄み満月の光で地面にハッキリと影が僕の真似をしていた。しめたと思って急いで用意をしてピークに向かって、今度はゆっくり、ゆっくり言い聞かせながら登った。山は雪山もそうでない山も地面がぶきみに青白く昼間と違って、別の顔を知る事ができた。もちろんライトは持っていかずにすべて月光にまかせてゆっくり歩いた。もちろん一人で、美しい未知の世界を一人占めした気分で、足元にはジオラマの・・作り物の世界が広がっている様に見えた。耳には遠くで流れる沢の音風はほとんど無かった。ただ、1時間も過ぎると、手や足先の感覚はなくなったけど、それ以上に目から入ってくる情報が心を温めた。ピークに着く頃には夜から朝になる間の時刻になっていて、エベレストは雲の衣を着ていたけどだんだん明るくなるにつれてその衣を脱ぎ捨てて淡いピンク色の刻々と変化する空の中に姿を現した。180°反対にはまだ満月が闇を切って輝いていたけどだんだん力を失って白い骸骨の様になっていった。その頭骨が山に姿を消すと、太陽がエベレストの左側から頭を出そうともがいていた。朝日に手を合わせ、これからの旅の安全を祈って太陽が顔を出してまもなく僕は下りた。本心ではもっとのんびり眺めたかったが・・・今日中にナムチェバザールに着きたかった。7時過ぎにゴーキョに着いて今日始めての水分を摂った。ミネラルヴォーターを買っていたけど・・息をのむばかりで水を飲む前に腹がいっぱいだった。朝食も摂らずにナムチェに向かって8時に出発して、午後7時過ぎに無事にナムチェバザールに帰ってくることができて、この日は心も体もいっぱい、いっぱいで、一番充実した日になった。5月23日にはカトマンズに帰ってきたので今、作文日記で手紙をかきました。そっちはもうすぐ梅雨になる頃だと思いますが、体に気をつけて達者でいてください。友達には自由に筆が動くのに両親にはなかなか、何を書くべきなのか!思うだでナカナカ進みません。毎日、僕を見守ってくれる事に感謝しています。本当に、今満足のいく旅をもとめて・・・。旅を見守っていて下さい。 また連絡します。追伸 元気で、無理せず、見聞を広げるために毎日過ごしています。体にくれぐれも気を付けて。写真いっぱい撮りましたので送ります。ありがとう 父さん母さんそれしか言葉が見付らないです。本当にありがとう。 2000、5,24