島津氏 鎌倉時代から続く名門のしたたかな戦略 読了
明治維新の原動力にもなった島津氏。いくつもの分家があり氏としての内輪争いのような主導権争いから、統一したあとの九州制覇、秀吉への屈服と関ヶ原での戦闘、琉球を占領することで江戸の鎖国体制の中、琉球口という通商路を確保したという、江戸期以前から貿易を重視していた藩の経済体制と蝦夷の松前口から密に仕入れた昆布などの海産物を長崎からの輸出ではなく琉球口から輸出していたという商品の確保と幕府に目をつけられないように国内を搬送する手法など、なかなか興味深い話が多くて面白かったですね。島津氏 鎌倉時代から続く名門のしたたかな戦略 (PHP新書) [ 新名 一仁 ]