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2005/10/16(日)22:57

『わんこでもわかる栄養学』 糖質1

わんこでもわかる栄養学(59)

やっと終わった脂質の次は糖質の話です。 ..:・*':..・☆・:..:・*':..・☆・:..:・*':..・☆・:..:・*':..・☆・:..:・*':.  炭水化物は炭素(C)と水素(H)が化合したもので 最小単位である単糖(グルコース=C6H12O6など)が1~多数結合したものです。 消化できる糖質と消化できない食物繊維に分類されます。  炭水化物は1~数個の単糖が結合した「単純炭水化物」と 多数の単糖が複雑に結合した「複合炭水化物」があります。  マンナン等のような食物繊維は分解酵素がない等の理由で吸収されない 複合炭水化物のことをさすのです。 まずは 消化吸収できる糖質の話から 糖質(炭水化物)は、 単糖類(グルコース=ブドウ糖、果糖など)、 単糖類が2つ結合した二糖類(ショ糖=砂糖、乳糖、麦芽糖など)、 単糖類が多数結合した多糖類(でんぷん、グリコーゲンなど) の3種類に分けられます。  いずれの形で摂取しても、1番小さい単糖類に分解されてから体内に吸収されます。 つまりもとの鎖の長さが短いほど消化吸収が早いといえます。  三大栄養素といわれますが、たんぱく質はエネルギー源として使われることは少なく、 脂質と糖質が本来のエネルギー源といえます。  さらに糖質は人間の体の主要なエネルギー源で、速効性があり、 特にグルコースは脳、神経系、赤血球、筋肉などの唯一のエネルギー源となっています。  ごはんや砂糖として 食品から取り込まれた糖質は単糖類まで分解、消化吸収されます。   肝臓に運ばれ、一部はグリコーゲンとして貯えられ それ以外はグルコースとして  血液中に入り(血糖)全身の組織に送られてエネルギーとして使われます。 血糖値があがるとインシュリンが分泌され細胞の中に糖を取り込むのです。  肝臓や筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは 必要に応じてグルコースに分解され  エネルギー源として利用されます。 しかし 貯えられたグリコーゲンはわずかで 肝臓で100gくらい 筋肉でも250gくらいです。 これは 私たちが静かに過ごして 一日分くらいしか持ちません。  それがつきると 体の脂肪を燃やしてエネルギー源としますが 脂肪をエネルギーに 替えるためには 糖質が必要で 脂肪だけではエネルギーを生み出すことができません。 ここでも 糖質が必要となります。  つまりダイエットをするにも糖質は必要なのです。 糖質がないと、脂質ではなくたんぱく質を取り崩してエネルギー源として 使ってしまうのです。  単糖や二糖類は即多くのエネルギーを補充したい場合に、 多糖はエネルギーとして使われなかったグルコースをグリコーゲンとして 効率よく組織に貯蔵したい場合に適しています。  余った血液中のグルコース(血糖)は肝臓や筋肉組織への貯蔵に向かう量が ある程度決まっているので、グリコーゲン合成に使い切れなかった余りは 脂質として合成され中性脂肪となって体内に蓄えられます。  つまり吸収速度が緩やかになるような摂取を心がけ、血糖値を一定レベル以下に保ち、 取り込まれた糖をできるだけ、グリコーゲン貯蓄の方向へと導いてあげることが、 余分な体脂肪を増やさない方法と言えます。  つまり食事時間を大きく空けたり、早食いはNGといえるのです。  ==================== まだまだ続く 糖質の話

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