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11月には仙台で演奏の機会を頂きました
元札響コントラバス首席奏者の助川龍くんからのお声掛けで、彼らが主宰している室内楽シリーズ「パトナ」で、バルトークの「コントラスツ」とバッハの「ゴルドベルク変奏曲」の弦楽五重奏版というプログラム バルトークは全くの初めまして、バッハは一度札響にシトコヴェツキーさんがいらっしゃって演奏したことがありましたが、やはりこの編成では初めてということで、コンサートに向けてかなりの準備期間を要しました まずバルトークを聴いてみると、おやおや第3楽章にヴァイオリンの大きなソロがある!しかもその楽章の冒頭で調弦を変えた楽器で演奏して、数小節の休符ですばやく元の楽器に戻すという、まぁ何というアクロバティックな… この曲は、バルトークと同じハンガリー出身の名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティが、知り合いのジャズ・クラリネット奏者「スイングの王様」ベニー・グッドマンとバルトークのピアノとの三重奏曲を作ってもらえないか、とバルトークに発注してできた作品だそうで、有難いことにその初演をしたメンバーの録音がYouTubeに残されています バルトーク コントラスツ 様々な素晴らしい音源を聴きましたが、この温かい音色で奏でられたこの録音が1番しっくり来ましたねぇ バッハは五重奏版の録音を見つけることが出来なかったため、アンドレアス・シュタイアーのチェンバロと、アンドラーシュ・シフの音源を基本に、シトコヴェツキーらの演奏する弦楽三重奏版なども挟みつつ、スコアやピアノ譜とにらめっこして理解を深めていきました さらに小沼純一さんの書いたこの一冊からは、とても多くの示唆を得ることができ、一気に興味が深まりました ![]() バルトークはある程度きっちり、バッハは議論できる分の余白を作っていざ仙台へ ![]() 仙台は自分が生まれた土地でもあるし、現在も祖母や叔母家族が住んでいるということで、特別な思いがあります そういえばプロ奏者になってこの地で公の演奏会で弾くのはこれが初めてでした 本来は2日間のリハーサルで仕上げなければならなかったところ、主催者や共演者に無理を言って、バルトークだけ3日間にして頂きました タイプの全く違う2曲を、ほぼ初めての皆様とその期間内でまとめる確信がなかったからです ただその心配は初日で杞憂に変わりました バルトークでご一緒したクラリネットのダビット・ヤジンスキーさん、ピアノの文京華さんの素晴らしいこと! おふたりの音楽への情熱で、コントラスツへのたじろぎ感が一気に取り払われ、気付いたら汗だくになりながら夢中で弾いていました ダビットさんの第1楽章でのカデンツでは毎回魂を抜かれ、京華さんのそのダイナミックさと繊細さを兼ね備えたピアニズムに圧倒されっぱなし! くたくたになりながらも充実した初顔合わせでした 翌日はまずバルトークから始めて、続いてゴールドベルクへ こちらのメンバーは、まず2ndヴァイオリンが初めましての川又明日香さん、ヴィオラが夏もご一緒した村松龍(りょう)さん、チェロが以前東京アンサンブルで一緒にトルコに行ったこともある三宅進さん、そしてコントラバスが旧知の助川龍(りゅう)くんということで、挨拶もそこそこに楽しく譜読みをスタート この曲は両端のアリアと30の変奏曲から成り、繰り返しも含めると1時間20分ほどかかる長大なもの リピートの有無、ボウイングや速度の確認、そして何よりこの五重奏版はどんな響きがするのか、様々な未知の領域を楽しみながら初合わせが終了しました それにしてもメンバーもさることながら、幸運にもリハーサルから使わせて頂いた宮城野区文化センター「パトナホール」の素晴らしい響きも充分に堪能しました ![]() その翌日もまずバルトークから さすがにバルトークとバッハという2作品にパワーを吸い取られて、合わせでグロッギーになりかけながらも、やなおグイグイ弾こうとして空回り始めたたぢおを見かねたダビットさんが、「世の中にはいろいろなコントラスツの演奏があるけど、うちらもう40代だし、20代みたいにしゃかりきに弾かなくてもいいんじゃない?」と優しい一言 お陰で内部崩壊せずにすみました 感謝ですねぇ… バッハでは、たまたま立ち寄った英文のサイトに書かれていた、各変奏曲の「標題」を皆様と共有 さらに奏法や解釈、音程などを適度に突き詰めていきました しかしゴールドベルクも本当にやりがいのある作品です 合わせを進めていくうちに、無私の境地というか、自然に浄化されていくのがわかります このグループも、いつの間にか自由闊達に意見を出し合える雰囲気となり、とても居心地が良かった そして本番の日 ゲネプロではビシッとバルトークを合わせ、バッハは初めての全曲通しとなりました よし、行ける…! 本番5分前にステージ上で、開始を告げるオリジナル作品を演奏 助川くん、三宅さん、そして主宰の1人である西澤さんによる軽妙なトークで会場が空気が暖まったところで、いよいよバルトーク 素晴らしいお二人と腹の底から音楽しました🎻 難しいカデンツや変拍子がわかりづらくなる9度の弾きにくい和音も何とかハマり、感動のフィニッシュ! ![]() あっという間の20分でした🚀 続いてゴールドベルク 前半と同じく、楽しいトークの後にいざステージへ とても美しいアリアから長い音楽の旅路へ バッハの音楽に包まれながら、各変奏曲を素晴らしい奏者の方々と散策します 何の心配もせずに、ただただめくるめく音楽を堪能する、これって本当に幸せなことですね 当時ゴールドベルクの演奏を聴いたカイザーリンク伯爵も、さぞかし満たされた気分になったことでしょう 様々な景色を見終わって、また最初と同じアリアに戻ってきた時、なぜか弾き始めた時には感じなかったとても感傷的な気持ちが心に去来し、体にじんわりとしたものが降りてきました なんと他のメンバーも同じような感覚に陥ったようで、きっと何かを共有できたんだ、と嬉しくなりました ![]() このコンサートには、両親や叔母家族も来てくれて、こちらも嬉しかったですねぇ… またこのメンバーで何かできたらいいなぁ 翌日は親戚と合流して、祖父のお墓参りに行き、 ![]() 山形県村山市の「あらきそば」に連れて行って頂き、美味しいお蕎麦を堪能、 ![]() ![]() 仙台に戻って、少し前に入院してしていた来年1月に99歳になるおばあちゃんと久しぶりの再会を果たしました ![]() なかなか訪れることが出来ないけど、やはり仙台は特別な土地 また一つ素晴らしい思い出ができました 皆様本当にありがとうございました😊 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 27, 2025 06:39:41 PM
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