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たぢおの真相

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Feb 17, 2013
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 この12日から16日まで職場のオーケストラと演奏旅行に行ってきました。

 最初の目的地はオーストリアのブレゲンツ。ボーデン湖の畔です。今回の移動手段はバスではなく電車!!なんとこれは2008年のザルツブルク公演以来だとか!こんな小さなことからも、オーケストラの存続危機をとりあえず回避できたんだ、という実感を抱かずにはいられません。ミュンヘンに近づくにつれて深まって行く雪。ミュンヘンからの電車では、ドアが閉まっているにもかかわらず、内側に雪だまりができていました。

 さて今回のツアーを通してのプログラムはロシア、スラブもの。メインにチャイコフスキーの6番「悲愴」、ドヴォルザークの9番「新世界」を据えて、チャイコフスキーのバイオリン、ピアノ協奏曲が交互に演奏され、序曲としてチャイコフスキーの「眠れる森の美女」組曲、あるいはグリンカの「ルスランとリュドミラ」というプログラムでした。

 今回の指揮者はGintaras Rinkeviciusさん。リトアニア出身の方です。彼はとてもとても情熱的な方で、チャイコフスキーを演奏するには小さい編成である我々を(第一バイオリンが12人。本来なら14人から16人は欲しいところ?)少しでも鳴らそうと、弱くという意味の"p"と書いてあっても、

「フォルテフォルテフォルテ〜〜〜〜〜!!!」(強く〜!)

 だんだん弱くという意味の"dim."と書いてあれば、真っ赤な顔をして、

「No,no, フォルテ〜〜〜!クレッシェンド〜〜!!!!」

だって!

 それでこちらが少しでも不満そうな顔をすると、

 「いやね、その気持ちも分かるんだけど、これはスラブの音楽だから。」

 と全く屈託のないいい笑顔で仰る。

 やはり多少自分たちが教えて頂いた音楽のセオリーと違っていても、心からの確信と情熱を持ってそう振られてしまったら、こちらも全力でそれに応えざるを得ないんですよね。でもそれがまた心地いい!だからツアーを通して本当に4回の演奏会全てで、心から音楽ができました!こんな経験はなかなかできません…

 一日目のブレゲンツでの演奏を終えて、翌日の出発は11時半。その時間まで少し散歩することにしました。

DSCF7203.jpg

 あの山、Gebhardsbergに向かいます。

DSCF7209.jpg

 ここでもまた、ハッキリと方向を示す看板があるので助かります!

DSCF7220.jpg

 とても雪が深かったのですが、歩く分の道だけは何とか確保されていました。

DSCF7213.jpg

 ちなみにここはドイツ版「ヤコブの道」の一部だったようです。いつか絶対スペイン版を踏破するぞ…

DSCF7214.jpg

 思いの他、一時間近くかかってようやく頂上に到着。見下ろす景色の美しさ、吸い込む空気の清麗さ、遠くにアルプスも見えて最高でした!

DSCF7225.jpg
 
 ホテルの部屋から。

 さて次に向かうはチューリヒ。トーンハレでの2日間3公演という地獄のスケジュールです。

 一日目、素晴らしい音響を堪能しながら無事終了。

 二日目、この日が2公演。

DSCF7226.jpg

 美しい景色、肥えた白鳥、

DSCF7227.jpg

 美しい街並を横目に見ながら会場へ。

 15時半からの本番一発目、前日同様、情熱と集中力をもって終了。

 そして19時半からの2本番目。さすがに体が悲鳴をあげていましたが舞台へ。何だか小さな事故が起きていたような気もしますが、とにかくこちらは自分自身を奮い立たせるので精一杯!少しでも集中力が途切れると、「あれ、自分は今なんでここにいるんだろう?何をやってるんだっけ???」の世界です。それは他のメンバーとて同じだったでしょう。ただ、お客さんと指揮者の情熱に応えるべく必死に弾きました。

 有り難い事に全ての公演で熱い拍手を頂く事ができました。

 全てを弾ききった感想は

 「まだ生きてる!」

 「一日2本番はもういやだ!!」

 「やりきった!」

 自宅に戻って日記を書いている今もなお、朦朧としております…

 





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Last updated  Feb 17, 2013 06:26:47 PM
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