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Shige's dialy 「食寝遊」

第4部

黒鯛補完計画フェーズ2


今回の釣行でもっともよい天気になった朝、店主マコトさんと共に出撃することとなった。何たる幸せなことか・・・・

これでみんなで黒鯛ゲットできたら言うことなしの出撃だった。

マコトさんは相変わらず安全重視のいでたちで日焼け防備もばっちりだ。

弁天をバックにマコトさんの釣りを見ていると、流石店主。といいたくなる。

makoto


ご一緒したことが無い方が多いと思うが、店主、やはり店主だけのことはあるのだ。え?なぜって?誰も釣ってないのに、一人釣るような真似はしなかったもの・・・・・・(笑)

ある場所でチーバスを1本出した後、しつこくそこにいたクロちゃんを誘ったが撃沈。

k-8


ということで、けっこう流したけどみんなで撃沈したあと、僕らはアサリを獲りに行った。

イシガニも捕まり、昼には僕の胃袋に入ることになった。

かに



あんなにいい天気だったというのに、この頃は何故か亜熱帯のスコールのごとく雨がやってくる。

小屋の中でアサリと蟹の簡単なランチをとった後、休憩を入れて再出撃に備えた。

休憩は重要なファクターだ。

実釣でへこたれてしまっては黒鯛メソッドは補完できない。

とまあ、ここまで黒鯛メソッドが大変難しいように表現してきたのだが、既に某雑誌でも公表されているように、実はポッパー引けば誰でも釣れるのだ。

しかも陸からでも、ウェーディングでも、船から流しても。

魚がそこにいて、引き方がそのときの肝を突いていれば釣れるのだ。

見つからないだけだ。

さて、休憩も飽きてくる頃雨があがり、デイゲーム最後のトライに出撃した。

良太の黒船はいつもとは違う、夕刻のポイントを流した。

僕は目を疑った。

軽く流しただけなのに、ものすごい数のチェイスがある。

予期せぬバイトにあせる。

ポップライダーに、RAポップに、ガンガンアタックしてくる黒鯛の群。

こんなことがあっていいのか・・・・・

まさに「ハード・ボイル」だ。

おりからの風に苦戦しながら短いチャンスに集中した。

その風が夜の部の僕に置き土産をすることになるとはこのときは予想もしなかった。

ともかく、ほんの短いこの出撃では“入れ食い”を味わって、結果はこの通り・・・・・・

k-12


釣ることを重ねることでしか成し得ないハードな「補完」の瞬間だった。





静かなる時の中で・・・・・

最後の夜となった。

佐原くんが来た。

ジャンガジャンガ佐原


・・・・・・・汗。

風はやみ、雨はあがり、音も無く、おぼろげな月が昇った。

船は軽やかに湖上を走った。

湖面はあくまで鏡のように静まり返って対岸の景色を映し出している。

ここは間違いなく浜名湖だ・・・・・・

静かな夜


泣いても笑ってもこの夜の限り・・・・

静かに、しかし力強くキャスティングが始まる。

これ以上静かになれないほどの湖上に捕食音が響き始める。

遠くに、そして近くに・・・

「もう一度流そうか・・・」

「そうだね、始まったみたい。」

「あそこから流してもよさそうだね」

「あのホテルつぶれたの?」

「ああ、アレね?つぶれたんだよ」

「ふーん・・・・」

エンジンが止まり、静粛のときが戻ってきた。

しかし始まる捕食音。

ライズ。

ざわつく船上。

みな感じている。船の周り中ボイルの嵐が始まったことを。

佐原くんがかけた。

また佐原くんがかけた。

そしてついにまた佐原くんがかけて、いい加減にしろ状態に・・・・(笑)

実は肝はルアーだったりするのだが、誰も持っていなかったりする。

僕も必死だ。

まるで渓流でパラダンにユーターンされる擦れたヤマメをやっているようだ。

あるルアーをチョイスした。

飛距離が出た。

来た!

みんな僕のロッドを見て「でかい!!」と叫んだ。

しかしその瞬間にブレイク。

みんなにその瞬間まで見られてしまった・・・・

実は夕刻、クロの入れ食いのとき、一度だけ陸にルアーを投げてしまった。

ラインの相当手前に傷をたくさん作っていたようだ。

クロの最後のバイトも実は巨大で、自分的にはランカーだったりするはずだったが切れたのだ。

この夜、結局魚を獲ることなく帰着することとなる。

ロストしたルアーはなんと3個。

全部ブレイクだ。

悔やんでも悔やみきれないミスを犯してしまった・・・・・

晴天の霹靂ならぬ、ムーンライトの懺悔状態で帰航した。

あの入れ食いを逃すようでは浜名湖のアングラーとして失格だ。(トホホ)

このパターンの魚がここに居る間にもう一度釣りたい。

絶対に次回は逃がさない。

もちろん帰ってラインを巻きなおし、タックルを修理に出して、リールのグリスを洗浄、新たにアップして次回に備えたのは言うまでも無い。

最後の最後、大どんでん返しとはこんなことを言うのだろう。

静かだった湖面にはそよ風が戻り、対岸の景色は既にはっきりとは映らなくなっていた・・・・・・

翌朝、有志のご好意により多量に残されたお土産を持って帰るべく支度を始めると、仕事中のタマちゃんが現れた。

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僕のお土産を言葉少なに捌いて手伝ってくれた。

会社の制服に魚の血液を浴びながら。

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そして僕は店主マコトさんとタマちゃんに見送られながら家路に着いた。











あとがき

既に2回目のトライが終わっているので混同してしょうがなかった。

タンカーが衝突、炎上のニュース。

どこかで鯨が打ち上げられているらしい。

この回で少し風邪をひいていたのだが、引きずって喘息の発作。
咳が止まらない中、2回目のトライ。

関係ないが、帰ってきたら急に現実に戻って嫌になる。

人間関係で一番嫌な事は嘘だ。
隠し事と嘘つきは嫌いだ。うまく行くわけが無い。
社会の道徳をわきまえない輩も最低だ。
恩師に仇を返すような悪行も平気で出来るようなら人間失格だろう。



日焼けがすごかった。

曇ったり雨だったりが多かったが、近年紫外線が強くなったか僕が弱ったか。


湖沼図を手に入れようと思って探していたら、航空写真を見つけた。
繋ぎ合わせると浜名湖の航路もばっちり見える。

秋田君と話した秘密のメソッドを試したいと思うが、この夏は既に許された時間を使い切った。

毎度佐原くんがいいところで現れてくれる。
彼のアルファードがカッコいいがタマちゃんも乗っているし、秋田君も買うかもしれない。

僕はしばらく車買う金で浜名湖に通う。

釣はやめられないが、人間やめてまでするつもりは無いから節操なく何でもやればいいというものでもないということを他人にも知らしめるように生きなければいけないとこの頃思うようになった。

こんな僕でもどこか見習っているやつが居るもんだ。
あいつもこんなのだからま、いいか・・・みたいな。



手前味噌ついでだが、ポップライダーはいいルアーに仕上がった。

少々品質にばらつきがあるが、ダメなものは返品しているから安心して欲しい。

とにかく、実釣で安心して使えるルアーに仕上がっているので、上手いかたもビギナーもどんどん使って欲しい。

魚をかけていけば必ずビギナーも上手になる。

みんなで本当に楽しむためにはこのルアーはいい。

○○君だけがいい思いすることはないし。

僕は既に歯型付きのポップライダーを2個持っているが、あのブレイクが無ければ3個だったはず。

こんな記念を残せるルアーも少ないのではないだろうか・・・・??




熱々に茹った夏のひと時、芯まで茹りあがったスキルと、何より固く誓った仲間との友情が心に残る。僕のハードボイルドは決して序編のようなニヒルな物語ではない。

いつまでも続く夏の暑さに僕は負けない。この仲間がいる限り・・・・・



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