北朝鮮が変わる?
さえ:昨年暮れの北朝鮮の将軍の死去は世界の十大ニュースの一つになりましたね。三代続きの世襲になるのかが大きな焦点でした。その上で、北朝鮮の意固地な國の態度が変わるのか、あるいは若い跡継ぎが力を示すべく、あるいは軍部を抑えきれずに西側相手に戦争を挑むのか、世界中が固唾を飲んでみまもっています。特に日本は北朝鮮の核ミサイルの射程距離内なので、北朝鮮に圧力をかけ続けるだけでは危険があり、綱渡り外交を強いられています。それが昨日のRecord Chinaの記事によると、北朝鮮が今までの強硬な西側攻撃を弱めたと言うことです。『北朝鮮に変化のきざし?=教科書から「米帝国主義」の記述が消え、インターネットの解説も―中国メディア(Record China 2012年01月06日)』北朝鮮にいて、北朝鮮の新版英語教科書の監修に協力している英国人がいるのですね。『東洋史研究者のスチュワート・ローン氏によると、新版教科書には米国敵視の記述はなく、「日本帝国主義」という表現も消えていた』という話しです。『新教科書ではインターネットも日常生活の一部として詳細に説明』しているので、これは今後ネットを開放するという準備ではないかと言うことです。板垣英憲氏のBlogos(2012年01月05日)によると、『北朝鮮軍の兵力は120万人(総人口の5%)と言われている。このほか、予備役470万人、労農赤衛隊350万人、保安部隊19万人だ。少なくとも120万人は、生産労働に携わっていない。』『ちなみに、日本の場合、人口1億2000万人、陸海空3自衛隊員は24万人(総人口の0.2%)である。』実際大した産業もないのに、生産に携わらない兵隊を食べさせて、軍事力を維持するだけで、国民が生きていくのに必要な富は消えてしまいますね。今のままでは、飢えた狂犬としても生き続けることは出来ないと言う判断は、世の中の誰でも出来ることなのに、北朝鮮ではそれが御法度だったわけです。西側の教育を受けたことがあるというこの跡継ぎが、軍隊に暴走させることなくそれを抑えて、国を開放していくのは大ごとなのかも知れませんが、板垣英憲氏のBlogos(2012年01月05日)のタイトル『北朝鮮は日本を見習い「武器」を捨てて「エコノミックアニマル」に変身した方がよい』と言う提案を受け容れて変身するのが、生き延びる道でしょう。この昨日のニュースに見る変化の兆しが、その方向であるように、期待したいですね。