ぼくの年収は高収入ですって?
さえ:Yahooで見られる日本の雑誌ニュースを見ていたら「日本のサラリーマンの平均年収409万円は世界の上位4.5%に」というのがありました。(資料1)自分の年収が「世界の何位か」が瞬時にわかるサイトがインターネット上にあるのですね。そこで見つけた「Global Rich List」http://www.globalrichlist.com/をクリックし、中国と入力して、自分の年収を入れました。なんとまあ驚いたことに、世界のトップの2.46%に入るのですよ。上から数えて164,708,375人目になるのですって。 本当かなあ。別の方法で調べてみたいけれど、実際の世界の高収入の人たちの数は調べようがないですよね。それで、それに代わるものとして、GDPの高い国の人々の収入はGDPに応じて多いという前提をたてて、以下の乱暴な計算をしてみました。世界GDP一人当たりGDPランキングは、Wikipidiaによると、ルクセンブルク、ノルウェー、カタール、スイス、アラブ首長国連邦 、デンマーク、オーストラリア、スウェーデン、アメリカ合衆国、オランダ、カナダ、アイルランド、オーストリア、フィンランド、シンガポール、と言う順番で来て16番目に日本がきます。それぞれの国の人口を上位から足していくと8位のスエーデンまでの総人口は60,271,883人ですが、9位のアメリカ合衆国の310,383,948人を足すと370,655,831人となって、このぼくの順位を超えます。おおざっぱに言うと、アメリカ人のまん中当たりに位置する人の収入と言うことになりますね。日本以上の一人当たりのGDPを持つ国のすべての人口を足すと(シンガポールまで)444,599,920人となります。この一人当たりGDPで日本より豊かな国の人々を並べたときには、その上位3分の1位に位置することになるのですよ。そんなに凄い給料を貰っているの?驚きです。うそでしょう。 『日本のサラリーマンの平均年収(2011年)は409万円。その順位は、2億6739万4435位だ。「億」の表示にややショックを受けるが、それでも世界の上位4.5%に入る。日本のサラリーマンは、世界的には“稼ぐ人”といえるだろう。』日本人の平均給与よりも高いはずがありません。自分の年収が世界の何位かが瞬時にわかるという、この計算が何処かおかしいのでしょうね。『世界の“真ん中”はどのあたりかというと、日本円で年収約10万円。言い換えれば、「年収10万円以下の人が、世界の半分を占めている」ことになる。日本がいかに“恵まれた”環境にあるかが実感できるだろう。』これには驚きますが、直ぐに驚きを越えて、厳粛な現実に向かい合います。世界の人々が日本並みに豊かになるには地球がもう一つ必要と言われます。世界中が日本並みになることが不可能なら、先進国は自分たちの権益だけは守ることで現状維持を堅持する事に固執するか、あるいは世界中が、先進国の目で見ると遙かにレベルを落とすところに落ち着くかしかありません。ぼく達の世代はこう言っていれだけで済むかも知れませんが、この先を生きる人々は厳しい現実に直面して、それを解決していかなくてはなりませんね。人類の英知によって、なけなしの資源を再回転しながら生きていく方式で全世界の人々が合意できるか、あるいは、自分たちだけは生き残ろうと他の国を侵略して殺戮を欲しいままにするか、考え始めるとどんどん悪い方向に行ってしまいます。(資料1)「日本のサラリーマンの平均年収409万円は世界の上位4.5%に」NEWS ポストセブン 4月23日(火)7時6分配信