わたしのブログ

とうとうおかしくなってきたのか、
うっとりすることを思い出した。
喧嘩したときの彼の「許してメール」の一節に、

「来てくれるのは本当にうれしいです。一緒に寝ていたい。」

というのがありました。
あのときは、あまり深く考えず嬉しかっただけだったけど、
今から思うといろいろ深読みができて楽しい、嬉しい、幸せだ。

2010年訪問のときは、最後の一日しか一緒に寝なかった。
私は与えられたお部屋でひとりで寝た。
といっても寂しかったし、時差ぼけだったしで、
ほとんど毎日眠れなかった。
アメリカまで来て、一緒に寝られないのが悲しかった。

最後の日だけ、枕を持って彼のベッドに行った。
「眠れないの？」と彼が聞いた。
「うん」と私が言った
彼の腕の中でやっと眠れた。
でも、興奮して結局眠れなかった。
つまりは時差ぼけだったんだと思うけど。

今年は、初日から彼のベッドに当たり前のように
もぐりこんだ。
彼はいずれにしても、誰だとしても、そういう場合
拒絶はしないタイプの人だ。
そういう意味では優しい人だ。
寛容といってもいいだろう。

じゃあ、なぜ私は2010年に一人で寝たかというと、
彼に誘ってほしかったからだと思う。
お部屋を与えられた瞬間に、がっかりしちゃったんだと思う。
彼も、いえなかったんだと思う。
それほど求めてもいなかったんだとも思う。

今回は、前回の最後の日が嬉しすぎたので、
最初から一緒に寝ようって心に決めていた。
私の意思だ。
でも、結局眠れないのは同じだった。
つまりは時差ぼけなのだ。
彼は、「時差ぼけだから相手をして」と言ったら、付き合ってくれる
タイプの人だ。

でも、遊びに行っている私と、仕事をしている彼とでは
立場が違う。
私は良い人なので、そういうわがままはいえなくて、
まんじりともしない長い夜を
彼のとなりで過ごす。
彼のいびきがうるさい。
よく寝ている。にくたらしい。
私がいてもいなくてもよく寝るんだろうな。

でも、彼の顔を見たり、触ったり、
寝返りを打って彼の体に抱きついたり、
そんなことをしながら一晩を過ごす。
明け方だけ、少しだけうとうとできる。

そういう2月だった。
それでね、
彼が「一緒に寝ていたい」と書いてくれたのは、
私と同じに嬉しいんだと思っていいのかなと。
彼も、一緒に寝ないのかなって、思っていてくれたんじゃないかって。
ただ、一緒に寝るだけなんだよ。

私が20歳の頃、「結婚するまでなにもしない」と宣言していて、
彼は、悶々としながら、一緒のベッドで手をつなぎながら
寝てくれた。
今も、一緒に寝てくれる。
最後の彼女について、
「好きだったのか、Hしたいだけだったのか、わからない」
と彼は言った。
少なくとも、私のことは
「Hしたいだけ」ではない。
そんなことより、
「一緒に寝ていたい」という言葉は、とても重みがあると思う。

不器用で、甘い言葉も、普通のメールでさえもほとんどしてくれない
彼が、
たまーに口にする言葉は、「詩」なのかもしれない。

そんなことを考えながら、しばらく幸せな気持ちでぼーっとしていた。

勘違いでもなんでもいい。
今日は幸せだ。