2024/07/03(水)19:35
『アンチヒーロー』。
日本の刑事裁判での有罪率は、
99.9%と言われている。
しかし、
“アンチ”な弁護士(長谷川博己)は、
残り0.1%に隠された
「無罪の証拠」を探し、
依頼人を救う
救世主のような人間ではない。
たとえ、
犯罪者である証拠が
100%そろっていても
無罪を勝ち取る、
殺人犯をも無罪にしてしまうような
ヒーローとは言い難い、
限りなくダークで危険な人物。
はたして、
正義の反対は、
本当に悪なのだろうか…?
明墨(長谷川博己)という男を
どう見たらよいのかわからなくて、
初回は戸惑ったわね。
殺人を犯していると思われる
緋山(岩田剛典)を、
無罪にしてしまう弁護士。
こんな弁護士をどう見たらよいのか・・・
すごく戸惑った。
対立する検察側・・・
伊達原(野村萬斎)や
緑川(木村佳乃)は
善なのか悪なのか ?
全然わからなかった。
仲間であるはずの
事務所の若手弁護士たち・・・
紫ノ宮(堀田真由)や赤峰(北村匠海)もしかり。
出てくる人物たちの立ち位置や、
考えていることが
すべて謎過ぎて、
ホント、
初回は戸惑ったわね。
何を描きたいのか、
テーマもわからなかったし。
けれど
回を重ねていくごとに、
別々のエピソードだと
思っていた事柄が、
ひとつにまとまって
繋がっていく・・・
すべては
明墨の思い描いたとおりに。
明墨は
かつて検察官だった時に、
無実だった志水(緒方直人)を
自供させている。
志水は殺人犯として裁かれ、
死刑囚となり・・・
己の過ちに気がつき、
今の明墨は
志水の冤罪を晴らすため、
奔走しているのだった。
それがわかったとき、
ちょっと唸っちゃったわ。
すごく練られた脚本だなーって。
これは面白いって。
事件モノというか、
こーゆータイプのドラマ、
そんなに好きじゃないけど、
ただハセヒロさんが見たくて、
見てるだけだったんだけど、
なんか夢中で見てる。
^ ^;
ネットでね、
言われてたの。
人物の名前に
色が入っているって。
紫ノ宮、赤峰、白木、青山、
桃瀬、緋山、緑川。
紫ノ宮、赤峰、白木、青山は、
明墨の弁護士事務所の人間で。
桃瀬(吹石一恵)は故人だけれど、
検察官で、
志水の冤罪に気がついた人。
緋山は、
志水の冤罪を晴らせる証拠を
探せる人物。
そう、
初回の登場人物が
こんな風にまた繋がるだなんて、
びっくりだわ。
証拠を入手するために、
いったん無罪にしたらしい。
本人、
すべてが終わったら、
ちゃんと裁かれるつもりらしい。
演じてるのがガンちゃんでさ、
犯罪者なの ?
一回きりの出演なの ?
なんかガンちゃんの無駄遣い・・・って
思ってたのよね。
違和感というか。
でもこーして、
再び出番が。
なるほど~って感じ。
^ ^;
無駄遣いといえば、
大島優子と木村佳乃も同じく。
大島優子はパラリーガルの白木。
ただの事務員。
弁護士の紫ノ宮や赤峰ほど
直接的には事件に絡まない。
もっと格下の女優さんでも
いい気がするのに、
何で大島優子なんかなあって、
ずっと疑問に思ってたのよね。
産休明けの
肩慣らし仕事復帰なのかしらんとか。(苦笑)
でも前回ラスト、
明墨を裏切ってた。
緋山の殺人の証拠を
検察の伊達原に持ち込んでた。
で、
証拠隠滅罪で、
明墨逮捕・・・
なるほど。
だから大島優子か。
でもコレ、
きっと作戦なんだろな。
名前に色が入っている人は、
皆、明墨の同志。
志水の冤罪を
晴らそうとしている人たちだもの。
志水を冤罪に陥れた張本人の伊達原を、
公の場に引きずり出そうと
しているんだと思われ・・・
伊達原、
明墨の裁判、
自分がやるって言ってたし。
で、
緑川(木村佳乃)。
メッチャ出番の少ない緑川。
木村佳乃を
こんな扱いでいいのかと思ってたけど、
緑川は伊達原の部下だから。
色の入った名前の緑川。
明墨たちの敵と見せかけて、
何かやらかしてくれるんだろうと、
期待している。
^ ^;
こういうドラマで、
冤罪が晴れずに終わることはないと
思われるんだけれども、
でも晴れた後、
ダークな明墨は
どうするんだろう。
どう生きるんだろう。
予告カットで、
一緒に地獄に落ちましょう。
…って言ってたけど。
それがとても気になる。
最終回を見て。
予想通りの
大島優子と木村佳乃だったわねえ。
^ ^;
ラストで、
赤峰が明墨に言ったセリフに
ゾクっとしちゃったわ。
今度は僕が
あなたを
無罪にして差し上げます。
ただただ真っ直ぐだった赤峰くん、
変わったわねえ。
清濁併せのむというか。
公平でも、
甘くもない世の中と闘うために、
アンチヒーローは必要なのかも、と。
赤峰くんも
アンチヒーローになるのか・・・
明墨とともに。
なるほど。