酔っ払いと思い上がり2003年のクリスマス前学院の仕事が終わり、明日から9日間のクリスマス・正月休暇。 金曜日の夜は、同じ市内の英語の先生たちが溜まり場のバーに集まってのクリスマスパーティ。 私もいつも声をかけてもらう。 金曜日のお酒はいい。 英語の先生たちとの付き合いもいい。私がその場にいなければ、私の不在など気にしないでくれるし、その場にいれば歓迎してくれる。それが心地よかった。 軽くお酒を飲み、同僚とまったり話していたとき、 勢いよくバーのドアを開けて、何人もの英語の先生たちが飛び込んできた。 別の学院の先生たちで、学院の忘年会を終え、バーにやって来た。 酔っ払っている。 その中の一人が私たちのほうへ近づいてきた。 同僚と軽く挨拶を交わし、私ともあいさつをする。 彼が私に聞く。 男:「その後、彼とはどう?」 私:「あ、もう終わった。」 男:「え、ホント!?なんで?」 私:「ただ、終わった。」 男:「それはラッキー!」 私;「何で?」 男:「つまり俺にもチャンスがあるわけだよね?」 私:にこっ その日以来、彼はよく私の目に入るようになった。 それまで、全然意識したことなかったのに。 いつ見ても、笑顔を絶やさない人だった。 私と話しているときだけじゃなく、誰と話しているときも。穏やかに笑っている。 笑ったときの目じりの皺が、ほほえましくて気に入った。 |