彼が好き・・・なわけじゃないんだけど次の英語の先生たちのパーティは新年会だった。今度は私から彼に話しかけようかな、と思っていた。 でも、やめた。 目が合ったから。 しれっと目をそらしてやったら、彼のほうから近づいてきた。 私の隣に座った。 どんな会話をしたか一部しか覚えていない。ほかは他愛無いことだったんだろう。 その一部とはこんなもの。 男:「こないだは、ごめん。」 私:「・・・?」 男:「バケーション前のパーティの時のこと。」 私:「何でごめん?」 男:「僕はけっこう酔っ払ってたんだ。だから、気にしないで。」 私:「・・・・・・・・・・」 何か言わなきゃ、って思った。 「あの言葉はうれしかった」って言おうと思ったんだけど、「うれしかった・・・って英語でなんて言うんだっけ??」とか考えてたら、 友達が話しかけてきて、彼は席を立って行ってしまった。 あちゃ~~~。 これはいかんなぁ。 それ以来、英語の先生が集まると聞いたときは毎回顔を出すことにした。 でも、私から話しかけることはなかった。 だって、英語、めんどくさいんだもん。 だから、じーっとその人をよく見ていた。 3分に1分ぐらい見つめていた。 ストーカーみたい。 それから仲のいい同僚の英語の先生に、彼はどんな人か聞き、リサーチを始めた。 でも彼が好きだとか、その時は思っていなかった。 ジャンル別一覧
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