「なぁ。図面描いていたけど飽きたから新町までドライブに行こう」
「二時までには帰ってこなくちゃ生協が配達に来るから」「片道三十分もかからないけど、梅の花を見たりするから一時廻ったころかえって来れる。もう一つ図面を描かなくちゃならなくなったから、・・・。」 十時廻ったころのことである。「花も行くのか」と聞いている。「ワン」と言い出した。たぶんイースワンの事でしょう。 「姉ちゃんの乗っていた車だ。これなら乗り慣れている」とスイスイ乗り込んですましこんでいる。 戸締りをして、二十分ころ家を出た。梅の花を見ながら地場産業で野菜類を買った。旬の山菜が並んでいました。蕗、セリ、ノビル、萱草等である。 食堂でかけ蕎麦と天婦羅蕎麦を注文しておやきを四個買って,一個ずつ食べた。二個は娘の分である。「蕎麦は普通だね。いまだに雪村蕎麦を年二回,三回はいただけるから、おやきは以前のお得意さんだった人が代替わりしているところで、私はそれなりに好きだが、焙烙で焼いたタイプのものでである。 以前、もので「こういう具材のお焼きにしたらどうでしょうか」と提案してきたことが実現していた。女房は私の生まれた村のお焼の方が好きである(こちらは蒸かしたタイブのお焼です)。