第二話「非道なる戦術(2)」 かきかけ2-2 非道なる戦術―優香 フィールド『ゴービー』『ぺトローバ(ガーディアン指定)』『ミスト』、シールド5枚、手札2枚、マナ8枚 松阪 フィールド『パペット』『ジェニー』、シールド5枚、手札2枚、マナ7枚― 「さて、少し危なくなってきましたね...」 そういうと『ゴースト・タッチ』と『マインド・リセット』を唱える。 「『スペル』と『ハンド』を落としました。他に手はありますか?」 松阪が嘲るように言う。 「・・・・『D・グロリアス』を召喚します。」 このタイミングでグロリアス、 それはフィニッシャーとしての役割捨て、 ただ「アタッカー」として召喚する。 つまり、何が何でも攻めきるという優香の意地。 意地 意地 意地 これは言わば「意地のグロリアス」 「そんな攻撃的なプレイを取るんですか、 まぁ仕方ないですね、ここまで追い詰められているのなら」 「うるさい」 優香が間髪入れずに言った。 「追い詰められている? どういうことだ?」 空良は思わず口に出した。 確かにフィールドを見る限り、有利なのは優香である。 「山札の残り枚数だ。」 山崎が小さな声でつづける。 「グレーアイ(松阪)のデッキは手札を破壊しながら展開を進める。 受けが取り難くなり、気を抜くと一瞬で勝負を決めるデッキだ。 だからこそ、あの嬢ちゃんは大量のドローをして受けなきゃいけねぇ それゆえにデッキの残り枚数が少なくなってきてるんだ。」 |