今宵の「スナック・ひばり」
あらぁ~、いらっしゃーーーい☆★この間は大変だったわ。。。自分がめまいがしたのかと思ったからね。。。グラスとかガチャガチャなってね・・・。恐かったわ。。。最近、ここら辺で地震が頻繁だからね、気をつけないといけませんよ。それでは本日も開店いたします!!梅雨明けをした秋田県は羽後町。田んぼに囲まれたスナック・ひばりは例え雨が降っていても、とても賑やかであります。※毎回言うようですが、これはフィクションです。本日もあのお2人にお相手するトス子ママであります。。。ト「そういえば、この間は土用の丑の日だわねぇ~。 こんな小話聞いたことある?? あたいは運転中にね、ラジオで聞いたんだけど、、、 鵜はどんな魚でも丸呑みするけど、 うなぎだけは飲み込むことが出来ずに難儀する。 鵜が難儀するからうなぎ。。。 って・・・。」そ「へぇ~。それは初めて聞きました!!」てぃ「面白いですねぇ~。そんなお話しもあるんですね。 トス子ママの人生も聞きたいわ!」ト「そうだったわね。ごめんなさいね。雑談しちゃって。。。 何処から話したらいいかしら? 生まれた時のネーミングのお話しはこの前話したわよね? あたいはね、父親の事は全くもって知らなかった。。。 あたいが生まれてすぐに死んでしまって、、、 だから、女手一つであたいを育ててくれた。。。 母はいっぱい苦労したからね、 あたいが楽させてあげたくて、 中学卒業と同時に地元の企業に就職したのね。 でも、こんな田舎にいても物足りなくてね、、、 19の時に上京するの。おそらく、若気の至りだったのかもしれないわ。 そこで、銀座のクラブで働いて、直ぐに成り上がったわ。 結構稼いでいった。 稼いで稼いで、母に仕送りしていったんだけど、 稼ぐ額が多くなればなるほど、 もの悲しさを感じるようになって。。。 そして、それはもの悲しさからふるさとを思うようになって行って、 27の時かなぁ??秋田に戻るの。 戻って、また地道に仕事に励んでいったわ。 でも、その仕事はそう長くは続かなかったの。 お水で頑張ってきたあの頃がやっぱり忘れられなくって、 地元でクラブにまた戻ったの。 そのクラブで働き出してから13年くらいしたあたりかな?? 常連さんがあたいを指名し出してくるようになって、 何度もくどいてきたわ。 最初は何度も断ったわ。お客さんとそんな事はダメだからね。 でも、ちゃらちゃらした訳でもなく、凄い紳士的な男性でね、 あたいはその男性に惹かれていったの。。。 あくる日も彼のお弁当を作ったり、手編みのセーターを作ったり、、、 でも、付き合っていくうちに 彼には奥さんや子どもが居ることがわかったんだけど、 それでも、やっぱり彼の事が好きだった。。。 ある日、彼がお客として来なくなってから、、、 吐き気がしたり、あれもこなくなったり。。。」てぃ「それって・・・。」ト「そお。彼との赤ちゃんが出来たのよ。 それが今の娘なんだけどね。」そ「それじゃぁ、彼と連絡とってないの??」ト「そぉねぇ、、、相手には妻子も居る事だし、 シングルマザーでやっていこうって決めたのよね。 母には迷惑かけっぱなしで、申しわけなく思っているけど。。。 それで、子どもを産むまでって収入がないでしょ?? 大変だったわ。親戚にお金借りたりしながら、 生計を立てていたから、、、 でも、この子の寝顔を見ていると、 明日も頑張ろう!!この子の為なら何でもできるわ。 って思ってね。 死に物狂いで働いたわ。 やっぱり、お母さんのそばで仕事できないじゃない? ここは田舎だから、お店は町に行かないとないしね。 だから、ここにお店を出して、 少しでも生計を立てていけたらって、、、 そして、8年前に自宅の隣にお店を構える事にしたのよ。 その娘ももう10歳だわ。 今ではお洗濯とかお料理を一緒にしてくれるようになってね。 凄く助かっているわ。 店を開いた当時は誰も来なくてね。。。 大変だったんだけどね、、、 今ではToS3(略)さんのおかげもあって、繁盛しているわ。」てぃ「大変な人生だったんですね。。。でも、繁盛して良かったわ。 そのお客に私たちも入れることが出来て良かったぁ。 それで、ToS3(略)さんとトス子ママさんとの関係って?」ト「あぁ、彼はあたいの母の兄のお孫さんよ。」そ「そうだったんですね。。。」 ト「あら?お嬢さんおかわりどうしますぅ??」てぃ・そ「同じもので。。。」ト「分かりました。カラオケもあるから歌って歌ってぇ~。」そ「いいんですかぁ??それじゃぁ、私はぁ~・・・。」今宵も他愛もない話に花が咲き、夜が更けていきます。今宵は霧雨。それでもお客さんは絶えません。あの田んぼに顔から突っ込んだお客さんは、、、お風呂にも入りまして、懲りずに酒を呑んでおります。 今宵も皆様の沢山のお越しをお待ちしております。