piano street

2016/08/11(木)17:00

円満すぎるスパルタ♪

子どもたちがあまりにスパルタを歓迎するので、夏休み前は、それでほとんどが過ぎました。 「かっこいい方、難しい方がいいよね?」と言われることが、子どもにとって、こんなにうれしいことなんだと、今だからわかるし、今だからそれが微笑ましくて、私がニコニコしてしまいます。 自分を素敵に見せるために、少し、いつもより背伸びするだけのこと。それが、子ども特有のエゴをいい意味で刺激して、そのために自分がした努力で、自分を知って、謙虚になる・・・という、本当に綺麗なルートが出来上がってしまいました。 ・・・謙虚になる、それも子どもが謙虚になる、ということが、彼らの成長の希望の中に、自らの意志で組み込まれたときに、大人がムキにならなくてもいいという、この構図こそが、何より美しい形なのだなぁと思っています。 子どもをかわいい、かわいい、と思っていれば、きっと神様が道を示してくれる、と、淡いおとぎ話のような緩い信仰心を確かめるような気持ちにもなります。(笑) 神様が、子煩悩でないわけがないし。(笑) 今はゆっくり遊ばせて、そろそろ少し難しい課題をあげて、休ませて、甘えさせて、褒めて、と、それはもう、目を細めるようにして嬉しそうに細かく指示されている気がします。(笑) ・・・少々鬱陶しいけれど、この道の確かさは、とっくに実ってしまっていた果実が、果物いっぱいの果樹園にあっただけのことじゃない、みたいに、気づかされていくと、やっぱりすごいなボスは!という感想で、綺麗にまとまります。(笑) 長野はお祭りの季節で、さぁどうなることやらと思っていたら、浴衣のかわいい女の子がレッスンバッグを持って来たり、お祭りの方が、勝手に教室に来ていました。(笑) お地蔵さんのお気に入りのかわいい女の子が、ピンクの浴衣で、ピッカピカの笑顔で、ただただ、褒められたくてやってきます。(笑)今日は、先生、かわいいって言ってくれるかな?って、おしゃれしてお祭り前のレッスンです。(笑) この頃、スパルタ色濃いめの教室のはずですが、むしろ、子どもたちはさらに笑いっぱなしで、その確かな表情に、今まで以上に彼らの才能を発見して、そっちで忙しくて大変です。 大人の生徒の長男次男を、ママの歯医者の間、ちょっと預かったら、それも緊急レッスンになってしまいました。(笑) ママのおなかの中で、すでにステージに上がっている長男の才能が、まさかこれほどとは、というのはあって、それは驚嘆せざるをえないレベルでした。 もちろん、まだピアノを習ったわけでもないのに、グランドピアノの音色を確かめる指の運び、キーボードから流れる曲に合わせて踊る体の動き。 そのすべての滑らかさが、音楽が芸術のルーツに組み込まれた時の強さを物語っていました。 彼自身が、すでに音楽である、ということの別の形。作曲家のパパのおうちの息子たちが、やっぱりすでに音楽であったけれど、あの時の愛らしい幼さとはちょっと違う。・・・遺伝子で組み込まれた音楽というよりも、彼自身の体に音の波がまとわりついたことの証のような、その雄大な形は、すべての始まりのような、ぶれない核心のような、何とも言えないものがありました。 理性と本能が、音楽に支えられて、穏やかに共存するその真摯さと未来の大きさに、ちょっとだけ、ギョッとしました。(笑) そりゃ、サンタが、「俺たちの音楽は、子どものありのままの姿でしょ!!」と、すごい勢いで、普通に泣いたり笑ったりウンチしたりする子どもたちを放り込んでも来るよね、と、遅ればせながらビックリしていました。(笑) その期間、私は慣れないママ業で、ウンチ?トイレ?お昼寝?抱っこ?だけだったので、気づきもしなかったけれど。(笑)眠りかけの幼子のぐずった泣き声や、喜んだ子どもの笑い声が音楽だと思っていたので、そっちの意味での普通の音楽のこと・・・忘れていましたよ。(笑) 長男のすごさで、私がギョッとしていると、次男が邪魔をしてくるのも、ありふれた光景で、笑えてしまいました。 「スイッチ切ると、音楽が止まる。そしたら、お兄ちゃんがなんかするのも止まる。」・・・それを学習した1歳の次男は、電源オフだけパチパチやってましたよ。(笑)少しすさんだ顔で。(笑) 嫉妬って、このくらいの時に良く見ておくと、かわいいものです。(笑)今のうちに少しずつ、ここ、なんとかしていこうね、と思いました。今はまだ、抱っこして、スイッチを切るのをやめさせる、とかで十分かもしれませんけれど。(笑) 嫉妬が尾を引いて、いいことってありませんからね。(笑) かといって、おいらはまだ1歳。なんもできねえ!ってヤツだから。(笑)困ったときは、抱っこだ抱っこ!(笑)兄をライバル視。当たり前の兄弟の構図ですが、それがわかりやすくて、思い出すだけで笑えます。 次男は、今、発し始めた自分の言葉が、私を操ることを知って、そっちで悪巧みで大忙しです。(笑) ・・・あたしの耳元で、「カンカン・・。」って言うと、踏切と神社までお散歩に連れて行ってもらえる、この炎天下でも、と学習したので、甘くささやきます。(笑) おかげで、3往復もさせられた!!(笑)汗びっしょりです。(笑) 本人を歩かせるにはアスファルトが熱いから、神社まで抱っこで運ぶとか、色々と気を使ってやってんのに、本人は、「カンカン・・。」の一言で済むんですよ!!(笑) あまーく言えば、何回でも連れて行ってもらえる、と思ったのか、そりゃもう、甘い言い方なんてもんじゃないんです。(笑)吐息交じりの「カンカン・・。」は、結局、ピアノよりも普通にガッツリと、脳内に残ります。(笑) 木漏れ日が射す程度の、風の心地よい神社についたら、走ってポッポちゃんを追いかけて、まぁそれは嬉しそうにしていますが。(笑) 3歳にして、すでにアーティストの兄と、鬼トレーナーの1歳の弟。 彼らに引きずり回されて、一番のスパルタを、相変わらず喰らっているのは、たぶん、私です。(笑)

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