本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年末に、義母の一周忌も終わり、お正月ってどんな感じだったっけ?というような年末年始を過ごしていました。
義母と同じ歳の義父が、連れ合いのいなくなった日々をかみしめるようにして過ごしているので、そのてんやわんやは続いています。
なるべくみんながそれぞれに過ごしやすいように、となると、やっぱり家事が中心になる毎日ですが、それも、淡々としていて、悪くないなぁと思っています。
この1年、とにかく、ジンクスのように、赤いバラを絶やさないようにもしてきました。義母を見送るように玄関先に置かれたその赤いバラが、どれほど力強く私を支えてくれたことか、思い出せないほどたくさんの奇跡があったように思います。
暑い暑い夏は、バラを絶やさないのも大変で、お財布と相談しながら、スーパーの生花コーナーのはしごをしたり、いきつけのお花屋さんに折々にアレンジメントフラワーを作ってもらったり、すっかりバラ中心で時間が刻まれるようになりました。
どうも、バラを中心にした時計の時間軸と、サンタの時計がドンピシャらしくて、年中クリスマスみたいなところもありました。(笑)
アレンジメントフラワーに忍ばされた青いリンゴ、小さなパイナップル、そんなアクセントのかわいらしいフルーツまでが、やけに大きなドラマのように子どもたちを巻き込むドラマのようになっていて、結局、サンタのところからやってきた子どもたちをどう育てるかだけで、1年が過ぎました。(笑)
丸1年の日々が過ぎ、最初に贈られた赤いバラのアレンジメントが、今度は、赤いバラの花束になって、生徒の次男の手から渡されました。
花束サイズの小さな男の子が、花束を抱えてヨチヨチしている姿をスマホに収めて一安心です。(笑)
暑い夏、踏切にお散歩に行きたいと、甘い声でねだったその小さな男の子が花束なのか、どっちが花束なのかよくわからなくなってきたので、とりあえず、両方一度に抱っこしておくことにします。
大切なことを、この小さな男の子が、どれほどたくさん教えてくれたかわかりません。
お昼寝の大切さ、言葉なんて必要ないまっすぐなコミュニケーション、2歳になるまでの短い時間に、あれほどたくさんの奇跡を見せてくれたこの子が、天使でないはずがないとつくづく思います。
ちょっと大きくなってきてしまったので、お昼寝前のお散歩も、抱っこ紐から溢れ気味、寝ぐずりのギャン泣きはサイレン並み、眠いのに眠りたくない葛藤は、愛くるしい小さな手と足から繰り出されるパンチとキックになってきましたけれど!!(笑)
さすが、男の子、パンチとキックか・・・と思っていたのですが、効き目がないとわかるとすぐ収まるヤツで、そもそもそんなに強くもなくて、かわいいだけで笑っているだけで、すぐに出なくなりました。(笑)
小っちゃいうちに教えておいた方がいいことってあるもんですね。(笑)
言葉なんて必要ない時期だからこその、心と心が通うあの確かな満足感を、スルーしちゃう人生ほどもったいないことなんてないと思うようになりました。
今は、赤いバラが道しるべに敷かれたあの道は、私が思っていたよりもずっと昔から続いていたことだけを、サンタが、あの手この手でそりゃもう、一瞬たりともよそ見ができないくらいの熱心さで、叩き込み続けているように思えます。(笑)
だからずっとこっちだって言ってただけでしょ!というだけのサンタと、そんなのあれでわかるか!というだけの私のにらみ合いだけは、ずっと続いています。(笑)
どっちも恐ろしく頑固で、どっちもおそろしく頭が固いのか、どうも、ここだけは、なかなかしっくり来ませんが、しっくりこないから飽きないんだよね、と、つくづく思います。
そうこうしているうちに、教室にはまた新しい顔が増えて、その一人一人の名前に、これまた甘ったるくて、ひっくり返りそうなサンタの刻印がなされていることに、ゾッとしています。(笑)
サンタのロマンの確かさはわかるのですが、甘い時の甘さが突き抜けているのと、確かだったと思い知らされる時のスケールが突き抜けているので、相変わらず、ゾッとしてボーっとして、自分に都合の悪いことを忘れてしまうんですけれど。(笑)
忘れた後に飛び込んでくるのは、ただ単に、やっぱりこっちだったかぁ・・・という念押しだけで、極楽と言えば極楽です。(笑)
笑いながら、子どもが喜ぶ方にだけ気を配って、調和する響きの出せるピアノを教えていれば、きっとなんとかなる、と思っていただけのことが、これほど大変なことだと思わなかったけれど。
間違いなくこっちだったことだけを示すそのやり方に、今でも毎日ゾッとしています。(笑)
・・・だって、年末、法事の頃に買った赤いバラなんて、1か月もたつのに散りもしないでそのまま残っていたりとかするんですよ?お花屋さんも、首をかしげるわけですよ。普通なら、もう散ってしまうでしょ?って。(笑)
それだって、セール品の一束500円と言うお得なヤツで、たまたま買っただけのこと。(笑)
確かに少々ドライフラワーみたいになりつつある感じもするけれど、花瓶にさしておいてのドライフラワーなんて聞いたことないし。(笑)バラの方が散る気がないのかしら?(笑)
そういうありえない出来事や、普通にあり得るんだけど、このタイミングであるとひっくり返る出来事とか、ただただ、それだけが道しるべなんですけれど。その道の先にいた小さな男の子の寝顔を見ていると、このお昼寝だけを守っていればいいんだなぁとはつくづく思います。
その子が愛くるしい口調で、踏切に行こう、と誘う時のあの「カンカン・・・。」という声は、彼の新しい言葉も増やしていくんでしょうけれど。その一言一言にすら、奇跡が絡まっているようで、やっぱりヒヤヒヤしています。(笑)