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日常が、義母を亡くした義父中心になっているので、春の発表会も、いつも以上に行き当たりばったりになりましたが、和やかな雰囲気のお客様に囲まれるとてもいい終わり方になりました。
大人の発表会ということで、教室の上級生たちと、今回は3人の大人の生徒たちだけの出演者10人の構成になりました。 成長してきた生徒たちが、そこまで意識を高く持つのか!というのを、なだめたりすかしたり、というのだけが、この発表会ではメインの私の仕事になります。(笑) それぞれに、緊張しすぎるんですけれど、どこで何に緊張しているのか自覚がないというか・・・まぁ、緊張ってそんなものですけれどね。(笑) 昨年デビューした75歳の生徒さんの愛の挨拶から始まって、40歳の生徒さんの真剣なラフマニノフのエレジーまでがプログラムでしたけれど、去年に比べて本当に皆さんが成長していて、ビックリしました。 危ない橋を渡るときも、少々作曲したりしながら、なんとかして乗り切っていく心臓の強さとか、そういうものも含めて、生徒たちが、舞台に自分を預けて成長していくさまを、ライブで楽しむことができました。(笑) 基本的に私は、ぼんやりのうっかりくらいでちょうどいいらしく、そこすらも、まだ発表会には出ていないけれど、いずれは、と考えている大人の生徒さんがフォローし始めようとしてくれていたり、客席と舞台の境目があまりない不思議な空間になりました。 舞台で大きく間違えちゃった子って心配になるんですよ。(笑)で、それを目で追っていたら、司会するのを忘れて、真田丸をステージ上に立たせたまま放置しちゃったりして。(笑) これから演奏、というところで、真田丸をステージに立たせっぱなしにするなんて、と思ったら、ついつい吹き出しつつのアナウンスになりましたけれど。(笑)ごめんごめん!と、あとから謝っておきましたけれど、真田丸のメインテーマは、難曲であるにも関わらず、中学生の男の子が堂々と弾き終えてくれての休憩になりました。 後半は、一人目の6年生が、びっくりするほどステージ上の演奏を楽しむ形でラプソディインブルーを弾き切ったので、そのまま、みんながビシッと集中していきました。 この6年生が3歳の女の子だったころ、ママの発表会中に泣き出して、私が彼女をママの隣に座らせたまま、愛の夢を弾いてもらったことすら、今に至る道のりの途中だったと思わざるを得ないほど、それは、完璧に整った長い旅路でした。 彼女のことを、即戦力がここにいたね、と、私が何気なく言ってから、1,2年、この子がどれほど成長したことかわかりません。とにかくステージが好きで、ピアノが好きで、ライブ感ある演奏が好きで、ここに来て、大役を引き受ける緊張感すら持ち始めているのに、この演奏になるってすごい!と思いました。 ママと同じ舞台に立つことになる、と決まった時の彼女の複雑な様子には、これから育つ意気込みが溢れていて、私とママの方が、「こんな風に育つなんてね・・・。」とちょっとため息つきつき、みたいなところもあるんですけれど。(笑) とにかく頼もしい子が育ち始めたものです。(笑) 私にとっては、彼女の生意気真っ盛りの物言いが、かわいくてなりませんし。(笑) 私自身の演奏は、秋に弾いたスクリャービンの悲しくて悲しくてたまらないエチュードと新しい1ページだけのプレリュードをセットにして、2曲続けて弾きました。 1曲目のプレリュードが、不思議な雰囲気すぎて、客席にどう届くかも謎でしたけれど、1音目からあえてゆっくり長めに弾いて、そのままゆったりと弾いていったら、なんとなく形になって行った気がします。(笑)2曲目のエチュードは、悲愴感漂う曲の割に、いつもどうしても、猛烈な後半のパッセージの追い上げに、プロレスみたいになっちゃうんですが、今回も、さらに強烈な格闘技みたいになっちゃって、どうなることかと思いました。(笑) 恐ろしいもので、体が覚えているということは、こういう時に絶対に裏切らないもので、ほとんど本番を意識しないで準備した割に、いつもよりもまとまっていました。(笑) まぁ、ハァハァ言うほど汗だくになって弾くこともなかなかないんですが、そうならざるを得なかったので、うわー、こうなるってこと?ここでこうなるってこと?と思いながら、すっさまじい勢いで弾き切っておきました。(笑) 緊張しすぎてフラフラ状態での講評なら何度もしたけれど、ハァハァ言いながら講評したことは無かった気がするけれど、そんな感じになるよーとばかりに、例のごとく、前もっての伏線がここまで運んできたなぁと振り返りながら、なんか、適当なことをごちゃごちゃ言っておきました。(笑) プログラムは1時間ピッタリで終了でしたが、会場を返すまでの時間はたっぷり残っていたので、思わず、楽屋でもう一回ご飯を食べましたけれど。(笑) あまりに演奏で疲れて、片付け前に腹ごしらえしなくちゃ、になるとは思ってなかったよ!(笑) とにかく、生徒たちは緊張マックスだったようですが、お客さんたちがそりゃもうご機嫌でニコニコで帰って行かれたので、そこが何よりよかったです。 客席に支えられ、ステージに育てられながら、成長していく形として、お客さんたちが聴きに来て良かった!って思ってもらうのは何よりいいことですからね。 今回も絶対にサンタマジックとしか思えない奇妙なことは、たくさんありましたけれど。(笑) そのどれもが、ふざけているように見せて、こっちだよを力強く示してくるさまだけに引っ張られて、今ここですけれど、ホントのホントにすごい奴って、どこまで行ってもすごいんだわとだけはわかりますが、あとはほとんど良くわからなくなってきました。(笑) すごいっていうことの概念すら、サンタ経由だと色々とひっくり返されているうちにワケがわかんなくなったりもするんですけれど、命を繋ぐことってこういうこと、というそのたった一つのルールだけは見失えないように前もって仕組まれていたなぁと思ったりしています。(笑) 相変わらず、「ほかにもやり方があるでしょ!」と、プンプンするところは残っていますが、そのプンプンもせいぜい、笑いながらのプンプン程度のものになってきたのかもしれません。(笑) 発表会など、やっぱり通過点に過ぎず、新年度前に、またもや新しい生徒と話の合う元気なお母さんが体験レッスンに来たりしていて、そっちもさらに忙しくなりそうですが、その一つ一つが、無駄なく綺麗に導かれていることだけが、結局のところ、頼みの綱です。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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