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2019/12/19(木)15:12

▼Office 365 for Businessを個人で導入するということは、アカウントが2つに、OneDriveが2つに、OneNoteが2つになるということです:できれば1つにしたいです。

Tips_Office(12)

​​​ 現在、私はOffice 365 ProPlusを個人で契約して利用していますが、この場合、アカウントは、Office 365 ProPlus用のアカウントと個人用のMicrosoftアカウントの2つを利用することになります。    これが、結構ややこしかったりします。2つあるアカウントのID、パスワードをそれぞれ入力する場面がたくさんあります。  マイクロソフトのサービスの仕組みは、アカウントごとに使えるサービスが対応しています。  例えば、OneDriveであれば、下の図のように2つのOneDriveが利用できます。  OneDrive for Business : Office 365 ProPlus用のアカウントに対応  OneDrive        : 個人用のMicrosoftアカウントに対応  「One」が2つなので、現実的には「TwoDrive」ということになります。2つ利用できることは、よさそうですが、混乱を招くことがあります。    OneDrive for BusinessとOneDrive。どちらも、OneDriveという名前ですが、OneDrive for Businessの方は、Sharepointという企業向けのサービスの一部です。個人用のOneDriveとは全く別物です。別物なので、統合することは不可能です。2つの別物のOneDriveが存在し続けます。それを前提として運用を工夫する必要があります。私も試行錯誤しています。  スマホのOneDriveアプリでも、OneDrive for BusinessとOneDriveという2つのストレージを切り替えて利用する形です。  同じOneDriveという名前が最初にあるので、パッと見たところ区別がつきにくく、いつも混乱します。  個人用のMicrosoftアカウントで、Office OnlineのWordを利用した場合、作成したファイルは個人用のOneDriveに保存することになります。OneDrive for Businessの方に保存することはできません。  逆に、Office 365 ProPlusのアカウントで、Office OnlineのWordを利用した場合は、作成ファイルはOneDrive for Businessの方にしか保存できません。  パソコンに保存(ダウンロード)することはできますが、Office OnlineのWordから、異なるアカウントが対応しているOneDriveへ直接保存することはできません。一度ダウンロードしてから、ファイルを移動させることになります。  Office Onlineを利用する場合は、常に利用するアカウントを決めておくのが最善の方法だと思います。あるいは、保存先をどちらのOneDriveにするのかを考えてから、Office Onlineを利用するアカウントを切り替えたりする必要があります。  OneDrive for BusinessのOneDriveが1TBなので、ふだんからOffice 365 ProPlusのアカウントを利用していればいい、ということになるでしょうが、パソコンへのサインインに個人用のMicrosoftアカウントを使ってきた場合、個人用のMicrosoftアカウントでのパソコン利用環境が整っているので、後からOffice 365 ProPlus用アカウントでパソコンにサインインすると、アプリの再インストールなどをやり直す必要があります。    新しくパソコンを購入したり、OSを更新したりした場合は、Office 365 ProPlusのアカウントでパソコンにサインインするようにすればいいのではないかと考えてみましたが、実は、「Office 365 ProPlusのアカウントはメールのアカウントではない」、という決定的に不便で、そして最悪な特徴を有しています。  正確には、「Office 365 ProPlusのアカウントをメールアドレスとして利用するには、オプションの利用料金が必要」ということになります。  メールを使ったパスワードのリセットができなくなるので、メールの送受信ができないアカウントをパソコンのサインインのメインに使うわけにもいかないと思います。  また、Office 365のプランを変更すると、アカウントが変更になったりするので、やはり、そのようなアカウントをパソコンのメインのユーザーアカウントにするわけにはいかないと思います。    Office 365 ProPlusのアカウントは、「xxxx@wxyz.onmicrosoft.com」といった形で、誰がどう見てもメールアドレスなのですが、Office 365 ProPlusの契約には、メールサービスの「Exchange」が含まれていないので、メールアドレスとして使うことは不可能です。  「xxxx@wxyz.onmicrosoft.com」のアカウントをメールアドレスとして使うには、オプションでExchangeを含むサービスを契約するか、Exchangeを含むOffice 365 ProPlusの上位プランにアップグレードするしかありません。  つまり、Office 365 ProPlus単独の契約での「xxxx@wxyz.onmicrosoft.com」というアカウントは、Office 365のサービスを使うためだけにしか使えない、単なるIDに過ぎないということになります。  これは、「Office 365 for Business」のプランの場合も同様で、Office 365 for Businessのアカウントもメールアドレスの形ですが、メールは使えません。  「Office 365 for Business Premium」のプランであれば、「Exchange」のサービスが含まれるので、そのアカウントでメールを使うことができますが、価格は高くなります。  結局、個人用のMicrosoftアカウントを主に利用して、Office 365 ProPlusのアカウントを併用するしかなさそうです。  なお、Office 365のデスクトップアプリのOutlookは、個人用のMicrosoftアカウントなどを設定して使うことになります。  Office 365 ProPlus用のアカウントはメールアドレスとして使えないので、Outlook Onlineは使えません。Outlook Onlineを使う場合は、個人用のMicrosoftアカウントを使用することになります。 ​▼「Office 365 solo」のメリットは、アカウントが一つですむこと ​  「Office 365 solo」を利用する場合は、個人用のMicrosoftアカウントが一つだけですむので、かなりスッキリすると思います。  利用するアカウントの選択といったことについて、何も思い悩むことはありません。  「Office 365 solo」の「Office 365 for Business」に対する最大のメリットは、「利用するアカウントが一つですむ」ということだったりするのかもしれません。  「Office 365 solo」であれば、OneDriveもOneNoteも、文字通り「One」で運用できます。  ところで、Microsoftアカウントだけで利用できるので、「Office 365 Home」はよさそうです。6個のOneDriveを利用するには、6ユーザー分のMicrosoftアカウントが必要になりますが、メールが使えないアカウントを利用する必要はないので、困ることはないと思います。  困るのは、日本で「Office 365 Home」を購入できないということです。   ▼現在検討中の「Office 365」 : 年間契約での利用料 ・「Office 365 Home」:約11,000円 ・「Office 365 solo」:12,744円・税込み ・「Office 365 for Business」:11,664円・税込み ・「Office 365 for Business Premium」:17,626円・税込み ・「Office 365 ProPlus」:16,848円・(税込み)​ ☆関連記事 ​▼Office Onlineは、ブラウザで使う無料のアプリ。Google Chromeアプリのライバル?です。​ ​▼Office 365の1TBのOneDrive活用で、複数端末での利用が快適に:オンラインストレージ活用で便利さ向上​ ​▼うらやましい、米国Microsoftの「Office 365 Home」。日本でも販売してほしい。​ ​​

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