2008/12/05(金)13:44
「お」と「ご」(下田)
病院で見かけた、この掲示。
↓↓↓
「お気分の悪い方は、このボタンを押してください。」
の「お気分」に違和感。
「お気分」じゃなく、「ご気分」ではないかしら・・・
「お加減は、いかがですか」は「お」の方がしっくりするな・・・
「ご病気」「お怪我」「お体」・・・
あっ、頭が痛い・・・ボタンを押そう・・・
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ていねいな表現にしたいとき、
名詞に「お」や「ご(御)」をつけることは、
ごく自然に行っていますが、
「お」と「ご」を、
どのような基準で使い分けているのか、
きっぱりとは言い切れる方は
なかなか、いらっしゃらないのではないでしょうか。
大雑把なルールは、
漢語(音読み)の言葉には「ご」をつけ、
和語(訓読み)の言葉には「お」をつける、
というものです。
漢語→ご連絡・ご機嫌・ご注意・ご購入・ご契約
和語→お店・お気持ち・おからだ・お水
でも、例外がたくさんあり、たとえば、
食べ物に関する言葉には、「お」がつくものが多い。
お食事・お菓子・お茶・お箸
女性が多く使う言葉も「お」がつきやすい。
お遊戯・お稽古
そのほかにも
お電話・お時間・お返事・お礼・お勘定・お座席 など。
相手を敬う気持ちや丁寧さを表すために
「お」や「ご」をつけはじめ、
その表現が身近になるにしたがって
「ご」から「お」に変化していっているのでしょうか。
そのうち、「お携帯電話の電源をお切りください」なんて
文句がふつうになるかもしれません。