札幌発!テクニカルライター&Webライターの部屋

2008/12/05(金)13:44

「お」と「ご」(下田)

ひとりごと(242)

病院で見かけた、この掲示。  ↓↓↓ 「お気分の悪い方は、このボタンを押してください。」 の「お気分」に違和感。 「お気分」じゃなく、「ご気分」ではないかしら・・・ 「お加減は、いかがですか」は「お」の方がしっくりするな・・・ 「ご病気」「お怪我」「お体」・・・ あっ、頭が痛い・・・ボタンを押そう・・・  ・  ・  ・ ていねいな表現にしたいとき、 名詞に「お」や「ご(御)」をつけることは、 ごく自然に行っていますが、 「お」と「ご」を、 どのような基準で使い分けているのか、 きっぱりとは言い切れる方は なかなか、いらっしゃらないのではないでしょうか。 大雑把なルールは、 漢語(音読み)の言葉には「ご」をつけ、 和語(訓読み)の言葉には「お」をつける、 というものです。  漢語→ご連絡・ご機嫌・ご注意・ご購入・ご契約  和語→お店・お気持ち・おからだ・お水 でも、例外がたくさんあり、たとえば、 食べ物に関する言葉には、「お」がつくものが多い。  お食事・お菓子・お茶・お箸 女性が多く使う言葉も「お」がつきやすい。  お遊戯・お稽古 そのほかにも  お電話・お時間・お返事・お礼・お勘定・お座席 など。 相手を敬う気持ちや丁寧さを表すために 「お」や「ご」をつけはじめ、 その表現が身近になるにしたがって 「ご」から「お」に変化していっているのでしょうか。 そのうち、「お携帯電話の電源をお切りください」なんて 文句がふつうになるかもしれません。

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