雑草管理入門
10/21に東京大学柏の葉キャンパスで、コミュニティ植物医師訓練プログラムの「雑草管理入門」を受講しました。(講師:農業・食品産業技術総合研究機構の浅井元朗先生)1.耕地にかかわる雑草の基本的な種に関して、まずその生育ステージごとの形態を覚える必要があります。ステージによって形を次々と変えていくのです。2.次に、雑草の生活史と繁殖特性を知ることが大切です。生活史とは、一年草(夏生か、冬生か)、多年草(単立型、拡大型)の区別です。繁殖特性から、拡大型はさらに地上部匍匐型と地下部拡大型に分かれます。3.そして雑草の生活史と、野菜などの作付け体系との関連を調べ、作付けのどの段階でどの雑草をどのように駆除するかを決めていくわけです。生産者は、雑草の駆除に除草剤を用いるのでがすが、作物によって効果の出る雑草も異なり、その雑草が発芽前なのか生育後も効果あるのか、といった把握が重用なのです。4.除草剤は農薬であるため、安全性を考慮した上で対象となる雑草を特定し、効果的に使用する必要があります。発芽段階で効果的な土壌処理型除草剤では死滅率が高く、発芽後の茎葉土壌処理型除草剤ではその率がやや下がります。そうした死滅の確率を計算することによって、雑草増減の予測をすることが可能となります。