2008/10/14(火)17:27
鎌倉見仏日記
昨日は、鎌倉に見仏しに行ってきました
本当は3連休もっと遠出しようと言っていたのですが、
ファイターズがクライマックスシリーズの第1ステージを戦っている最中。
パソコンにかじりついて、Yahoo!動画で観戦。
結局最初の2日はどこにも行かず。
でも、めでたく第2ステージに進出を決めてくれたので、
晴れて3日目は見仏に。
まず、最初は、3月に行ってダンナが惚れた覚園寺の薬師三尊像に会いに。
ここは、10時から15時まで、1時間ごとに説法を聞きながら拝観するシステムで、
入り口の愛染堂の愛染明王以外は、勝手に見仏はさせてもらえません。
私たちは、11時の回に間に合うように、家を出たつもりだったのですが、
バスが意外に本数がなく、10分違いでアウト
バスを降りたところで、早めのお昼を食べて時間をつぶし、12時の回で拝観することに。
拝観ツアーの門の中は、建物も撮影禁止
見事な萱葺きの薬師堂の中には、本尊の薬師如来と左右に日光菩薩、月光菩薩、
建物の左右の壁にそって十二神将、右奥には鞘阿弥陀、左奥には3体の伽藍神と見所満載
でも暗いのですよ
3月に午後3時の回でみたとき、あまりに暗くてよく見えないので、
十二神将の顔をダンナがライトで照らしたら注意されてしまった。
午前中ならもう少し明るいとのことだったので、
頑張って早起きして行ったのですが、やはり十二神将の顔はよく見えませんでした
でも、薬師三尊はちゃんとお顔を拝見できました。
やはり、すばらしい仏です。
私は今回、月光菩薩の光背にキリスト教的天使を発見
翼のある天女だと思うのですが、すごく洋風です。
特に左側のが
もっと近くで確認したかったな~。
続いて来迎寺に
ここの本尊は阿弥陀如来ですが、
もともとは法華堂(頼朝の持仏堂の後身)の安置されていた如意輪観世音像、地蔵菩薩像、抜陀婆羅(バツダバラ)尊者像の三体もあります。
そのうちの如意輪観世音像が美しいとのことで、会いにいきました。
本堂の入り口に「拝観の方は、インターホンで呼んでください」との貼り紙が。
押すと住職のお嫁さん(娘さん?)らしき人が。
200円ずつ払って本堂の中にいれてもらい、見仏します。
女性は本を読んで待っているので、私たちはじっくり見物させてもらいました。
やはりここのメインは如意輪観世音でした。
ふくよかな顔と半跏のポーズが、とても美しい仏でした。
ただ、建物が新しくて、きれいすぎて、仏との調和がいまいち。
博物館で見るのとも、またちょっと違い、ヘンな違和感があったのが少し残念でした。
次は、宝戒寺へ。
ここは、拝観料100円を払えば、自由に本堂に入ってお参りできるので、
たくさんの人でにぎわっていました。
本尊の地蔵菩薩は、いい顔をしていました。
いかにも地獄から救ってもらえそうなので、
私もちゃんとお賽銭を入れて、お線香をあげてお参りしてきました。
そして、3月は時間がなくて見なかった鶴岡八幡宮の鎌倉国宝館に。
偶然、『鎌倉の精華』という開館80周年記念の特別展示をやっていました。
ポスターに3月に予約までして見に行った、東慶寺の水月観音菩薩の写真があったので
「やった~、また会える」と、うきうきして入館。
当たりでした
中央には宝城坊の薬師如来坐像がで~んとお座りになっていて、
周りにはすごいものがいっぱい
普段お堂の中で暗かったり、遠かったりして、よく見えない仏たちを
至近距離で観ることができました
しかもすいてる
3月に観て感動した、浄光明寺の観音菩薩坐像はやはり美しい。
女性らしいきゃしゃな手の指といい、綺麗なお顔といい…見とれてしまいました
初めてみた五島美術館の愛染明王坐像も迫力満点
建長寺の千手観音菩薩坐像は、光背の造りも豪華で繊細。
浄智寺の足の遅そうな韋駄天立像もかわいかった。
この像の土紋がはっきり見えたのは、近くで観られたおかげ。
残念ながら、期間途中で展示替えがあり、
水月観音菩薩像は後半の展示のため、会うことはできませんでしたが、
いろいろなお寺に行かずにして、他のいい仏にたくさん会えて大満足
国宝館からでてきたのが15寺半だったのですが、
急げばもう1寺いけると滑り込みで入れてもらった、英勝寺。
ここには、運慶作の阿弥陀三尊如来像がありました。
夕方で暗いし、あまり大きくないので、顔はよく見えませんでしたが、
力強さが特徴の運慶の作とは思えない、すっきりした姿。
バランスのよさ、細工の美しさは運慶らしいのですが…。
なにせよく見えないので
英勝寺さんの竹林は小さいですが、とてもきれいでした。
夢中で写真を撮っていると、お寺のかたが、
一般拝観者は入れない、茶室のエリアに案内してくださるということ。
説明を聞きながら奥へと進むと、3つの釜がある立派な茶室が↓。
英勝寺は鎌倉唯一の尼寺で、
徳川家康に使え、水戸頼房の准母であった英勝院尼の創建なのだそう。
その後代々水戸家の姫が住持として入山していたとのことで、
いたるところに、徳川の家紋がつけられていました。
運慶作の阿弥陀三尊如来増も、徳川家光公の寄進によるものだそうです。
これで、今回の見仏は終了です。
さあ、帰ろうと駅まで行って愕然
さすがに3連休、ホームに人があふれていました。
まるでラッシュ時。
少し時間をつぶそうと、由比ヶ浜まで散歩しました。
日没に間に合わなかったのがちょっと残念ですが、
心地の良い気温と、波の音に癒されたちょい散歩でした
そして、すいた電車で帰宅
良い1日でした
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