今年の夏、サツマイモの葉はレース状態になっていた。 近くの畑のサツマイモも全部がそうなっていて、きれいというわけでもないので、写真を撮る気にもならなかった。 朝夕が涼しくなってきて、気がつくと、いつの間にか元気な葉が追加されてサツマイモも元気を取り戻しつつあった （写真 上左）。 畑のお隣さんによれば、ヨトウムシ（蛾の幼虫で、葉を食害する）だと思って丁寧に調べたが、一匹しか見つからなかったそうだ。 一匹でたくさんの葉をレース状態にできる訳もなく、お隣さんは気温のせいだろうかと言っていた。 ２，３の株を掘ってみると、虫に穴を空けられているでもなく、きれいなイモが採れた（写真 上右）。
ちょうどその夜（９月１２日の夜）は、十五夜ということで、妻が畑から摘んできたオミナエシやマリーゴールドなどの花とふかしたサツマイモをお供えにして月見をした。 月は雲に隠れたり出たり、後にはにわか雨もあったりしたが、久し振りにゆっくりと見る満月はきれいだった。
自分の子どもの頃のお月見では、栗などの果物、イモなどが家ごとにお供えされていて、子ども達は勝手にそれを取って良かった。 お供えを取りに来る子どもたちの明るい笑い声と、それを もどかす（ちょっかいを出す、からかってみる） 大人達の優しげな声があった。 いまでもどこかの田舎ではそんなお月見があるのだろうか。
